じゅけラボ予備校は2024年10月11日、「インターナショナルスクールを辞めた理由に関する調査」の結果を公開した。過去にインターナショナルスクールを利用していた人65%が途中で退学していたことがわかった。
「インターナショナルスクールを辞めた理由に関する調査」は2024年6月12日から14日の期間、事前調査で「過去に子供をインターナショナルスクールに通わせていた経験がある」と回答した保護者307人を対象にインターネットで実施した。
「過去に子供がインターナショナルスクールを途中で辞めたか、カリキュラムを修了して卒業したか」については、「途中で辞めた」65.1%、「カリキュラムを修了して卒業した」34.9%で、6割以上の子供が途中で退学していることが明らかになった。
インターナショナルスクールを途中で退学した子供の保護者200人に「子供がインターナショナルスクールに通い始めたのは何歳か」について聞いたところ、もっとも多かった年齢は「5歳以下」23.5%、ついで「8歳」17.0%、「6歳」14.5%、「7歳」11.0%と続いた。23.5%の保護者が5歳以下で子供をインターナショナルスクールに入学させており、早期教育への関心が強いことがわかった。8歳までに通わせる保護者の割合は、66.0%だった。
「子供がインターナショナルスクールを辞めたのは何歳か」については、「8歳」14.5%、「9歳」14.0%、「5歳以下」13.5%と続き、小学校2・3年生の時期に退学していることが多いことがわかった。また12歳までに辞めた子供は84.5%で、中学生にあがるまでの小学生の時期に退学していることが判明。小学生時代のインターナショナルスクールでの学習や学校生活、経済的な側面で課題があることを示唆しているという。
「インターナショナルスクール途中退学のおもな理由」については、「学校に馴染めなかった」23.5%がもっとも多く、ついで「学費が高かった」20.0%、「教育内容に満足できなかった」19.0%、「サポート体制に満足できなかった」「通学が不便だった」17.5%と続いた。多くの子供が新しい環境に適応するのに苦労しており、異文化や言語の違いが大きなストレスを与えている可能性があるという。
学費については、インターナショナルスクールの授業料は非常に高額で、教材費や課外活動費、海外研修費などの追加費用がかかることがあり、多くの家庭にとって大きな負担になったとされる。
調査結果から、インターナショナルスクールの教育環境の改善には、適応支援の強化や経済的負担の軽減、家庭の求める教育内容に対する柔軟な対応などが求められる。調査結果の詳細はWebサイトで閲覧できる。