2026年「ランドセル人気色」1位は…土屋鞄が集計

 3月21日はランドセルの日。ランドセルメーカーの土屋鞄製造所は、2026年入学用ランドセルの発売後1か月間(2025年2月12日~3月12日)の売れ行きを集計したカラーランキングと人気製品を発表した。

教育・受験 未就学児
自由な色選びを後押しする、RECOシリーズ
  • 自由な色選びを後押しする、RECOシリーズ
  • ランドセル人気カラー系統と購入割合
  • 創業60周年

 3月21日はランドセルの日。ランドセルメーカーの土屋鞄製造所は、2026年入学用ランドセルの発売後1か月間(2025年2月12日~3月12日)の売れ行きを集計したカラーランキングと人気製品を発表した。人気1位は「黒」で、男女ともに人気の「茶・キャメル」が上位にランクインした。大幅にランクアップした「水色」とともに、淡い色合いも主流となっている。

 2026年入学用ランドセルは全4シリーズ56製品、色味は40色以上のラインアップを揃えている。今年は「黒」が1位となった。定番と思われる黒だが、新作で「赤」が差し色に入ったバイカラーデザインが人気となるなど、多様なモデルが登場していることも要因とされる。2位には「茶・キャメル」がランクイン。分類されたモデル数が56製品中13製品ともっとも多く、6位の「グレー」とともに、男女ともに選ばれ、高学年になっても安心と親世代からも支持されやすい色味となっている。

 また、昨年9位だった「水色」が4位と大きく順位を上げ、「ピンク」「パープル」と合わせて3割を占める。使い続けられるか心配の声をいただくことが多いパステル系のランドセルだが、土屋鞄では6年間安心して背負えるよう、高学年になっても似合う色とデザインを追求し毎年試作を重ね、上品な佇まいを大事にしている。

 土屋鞄のランドセルでは、黒系ランドセルの人気を牽引しているのが「RECO ブラック」と「RECO ブラック×ディープレッド」。いずれも背当て部分や内部まで黒いのが特徴的だが、新作「RECO ブラック×ディープレッド」は遊び心のある差し色が販売前からSNSを中心に話題となっている。また、明るい色での一番人気となっているのがミナ ペルホネンとのコラボレーションシリーズの新色「アトリエ コットンブルー」。水色系の人気を引き上げている。

 今年はランドセルとともにカバーの購入者が増えている。ランドセル購入者の70.1%がランドセルカバーを購入している。ランドセルの顔とも言えるフタ部分を傷や汚れから守るアイテムで、新発売の「すずらん」「恐竜」の2種類は、どの色のランドセルにも馴染み、お気に入りのランドセルをさらに自分らしく着飾ることができる点が好評だ。ランドセルカバーは全種類に反射材つきで暗い時間の通学もサポートする。

 土屋鞄は、今年で創業60周年を迎える。これまで届けてきたランドセルは100万本以上。6年間安心して使える、丈夫で飽きのこないシンプルなデザインと、品格のある美しい佇まいが特徴だ。擦れやすい角の革は、ひだを寄せる「菊寄せ」という技法で美しく補強。ミシンがけの位置もミリ単位で定めており、糸の色や太さで立体的な表情を作り出している。「子供たちが人生で最初に持つ鞄だから“本当にいいもの”を届けたい。」創業者の土屋國男氏の思いは、約200人の職人が在籍するようになった今も変わらず受け継がれているという。

《吹野准》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top