河合塾学園(本部:愛知県名古屋市)は、2027年4月開校予定の広域通信制高校「ドルトンX学園高等学校」について、2026年10月6日に岩手県より設置認可を受けた。岩手県一関市に本校となる一関キャンパス、東京都調布市に東京キャンパスを設置し、生徒は両キャンパスおよび国内外の地域拠点を行き来しながら探究学習に取り組む。
ドルトンX学園高等学校(以下、ドルトンX学園)は、「自由と協働」を教育方針とするドルトンプランに基づき、「自らの足で探究し、破天荒に出会い、フロンティアを共創する」というめざす生徒像の実現に向け、米国ミネルバ大学の教育モデルを参考にした学びを特長としている。主要なコースである探究コースに加え、海外大学進学も視野に入れたグローバルコースを設置する。グローバルコースでは、日本の高校卒業資格取得に加え、ミネルバ大学の教育モデルを参考にした「Minerva Baccalaureate(MBacc)」や「International A-Level」など、海外大進学を見据えた国際カリキュラムを導入する。これにより、生徒は国内外の地域での探究活動と国際的な学びを両立しながら、進路選択の幅を広げることができる。また、河合塾グループでデジタル・AI教育を専門的に手掛けるzero to oneと連携し、AI教育や社会起業について学びを深める機会を提供する予定だ。
一関キャンパスは、豊かな自然環境に囲まれた岩手県一関市に設置される。一関市は、一関工業専門学校をはじめとした教育機関や研究機関、企業、行政が連携する「知の集積地」である一方、人口減少や地域活性化など日本社会共通の課題にも直面する地域だ。ドルトンX学園では、そうした地域そのものを学びのフィールドとして位置付けている。校舎には2023年に閉校した旧市立油島小学校を活用する。地域に親しまれてきた面影を生かしながら、新たな学びの拠点として再生した。学生寮は1983年に建設された旧雇用促進住宅「ビレッジハウス花泉」をリノベーションし、生徒たちの生活拠点として活用する。一関キャンパスは、地域の遊休資産に新たな価値を生み出すという、ドルトンX学園の探究的な学びを体現する「生きた教材」と位置付けられている。
東京キャンパスは、東京都調布市にあるNTT中央研修センタ内に設置される。河合塾グループとNTT東日本との連携により、最先端技術と探究学習を融合した学びを実践する。おもな特長の1つが、NTT東日本グループが運営する「NTT e-City Labo」を活用した学習プログラムだ。生徒は、生成AIやデータサイエンス、ドローン、自動運転などの先端技術に触れながら、「地域の高齢化」「人材不足」「持続可能なまちづくり」といった社会課題に対し、先端技術をどのように活用できるかを探究する。さらに、eスポーツを活用した放課後活動なども計画している。
開校に向けた入試・準備スケジュールは次のとおり。2026年9月に帰国生入試の出願受付を開始する。同年11月には特色入試(書類審査・グループワーク)の出願受付を開始するとともに、帰国生入試を実施。同年12月には特色入試を実施する。2027年1月には推薦入試(書類審査・面接)の出願受付および実施、一関キャンパス・東京キャンパスの完成を予定している。同年2月に一般入試I(2科・英語資格型)、同年3月に一般入試Ⅱ(面接型)および新入生説明会を実施し、同年4月にドルトンX学園高等学校が開校する予定だ。


