新しくなった日産『セレナ』のカラーデザインのキーワードは“LANDSCAPE(ランドスケープ)”、そして、サブテーマは“子どもに見せたい風景”だという。エクステリアのメインカラーはオーロラモーブという新色である。グローバルデザイン本部カラーデザイン部の山腰直大さんは、「まさしくオーロラを見せたい、見に行きたいというテーマで開発しました」という。「オーロラの魅惑的な感じ、緑からパープルに変化するようにまさしくオーロラの色の変化を表現しているのです」と話す。また、もうひとつの新色ナチュラルハーブについては、「大草原、北海道のパッチワークのような雄大な感じをイメージしました」という。「なかなかグリーンは乗ってもらえないのですが、お父さんが乗っても恥ずかしくない色を開発しました。目立つがちょっと渋めで押さえた派手ではない感じで、グリーンとしての魅力を醸し出していると思います」という。このボディカラーについて、山腰さんは「我々も出来上がった色を見て、奥さんと子供がこれいいよと言って、ご主人がちょっと考えてしまうのではなく、すんなり選べるかなと思っています」と自信を見せる。インテリアは、グレー系の新しい色を採用している。これは、「柔らかい、包まれ感をイメージしていて、ベージュだとフォーマルすぎるので、冷たからず温かからずというところを狙っています。また、インストの上部を黒くすることで、柔らかさの中にも引き締まった感じを演出しています」という。さらに山腰氏はシートについて、「スティールブルー」という新色に合わせて開発したと語る。「夜空をテーマに、星が動いた軌跡をイメージして、それをモダンナイズして採用しました」とのことだ。新型セレナのカラーは、子どもに見せたい風景を徹底してイメージしているのだ。