文部科学省は3月14日、東北地方太平洋沖地震の発生にともなう入学者選抜等における特別措置などの対応について、各国公私立大学長宛てに依頼したと発表した。 文書では、今回の地震による被災や交通機関の乱れによって受験できなかった者の進学の機会の確保を図る観点から、必要に応じて別途試験をするなどの特別の配慮を行うよう改めて要請。 また「平成23年度大学入学者選抜実施要項」において定めている国公立大学の入学手続期間(前期日程は3月15日、後期日程は3月27日)を、期日を過ぎてからの手続きを可能とするなど、特に配慮するようにと依頼している。 さらに試験期日と合格発表日についても、要項に定めてある期日(試験期日4月15日、合格者の決定発表4月20日まで)を超えることを可能とする特例措置を検討中であるとし、各大学においても柔軟な対応を検討するようにとしている。 なお、東北大学においては「前期入学手続きについては、郵便事情等を勘案して、受験生の不利にならないように配慮する」ことを決定および公表済みであるとしている。