「レスキューアクア911」という商品をご存じだろうか。逆浸透膜のフィルターを利用した世界初の携帯用浄水器で、泥水や雨水を飲み水に変えてしまうという画期的なものだ。その実力はそれだけに止まらず、細菌や大腸菌、体に有害な化学物質までも除去してしまうという。放射能のセシウムについても、95%以上除去できるのだ。ただ、元の量が多ければ、いくら95%以上除去できるといっても、やはり飲むことは難しい。「電気を使わず、手でレバーを上下に動かして飲料水をつくるので、誰でも簡単にできます。5分間その作業をすると、大体2リットル生産できます。これまで主に自衛隊やPKO部隊で使われていました」と同社関係者は説明する。6年前の発売以来、累計約1600個販売してきたが、3月11日を境に状況が一変。「個人のお客様が非常に多くなり、販売数量が一気に増加して、需要に供給が追いつかないほど」だという。重量は7kg。価格は15万円で、交換用フィルターセットが4万5000円。1つのフィルターで約4000リットルの飲料水がつくれる。海水を飲料水にできるものもあり、こちらは重量が12kgで、オープン価格だ。「地震・水害やテロ等の非常時から身を守るサバイバルのプロギア」---。この製品のパンフレットにはこんなことが書かれていた。