「宿題をこなすことで手いっぱい」の悩みに回答します。 まず宿題を全教科、すべて箇条書きで書き出すことをおすすめします。その段階で宿題が多岐にわたり、しかも量が非常に多いということにお気づきになるはずです。 物理的に不可能だという親御さんの認識が全ての出発点になります。次にすることは、目的を箇条書きにすることです。たとえば、「算数のマンスリーをあと10点上げたい」「国語の記述問題で7割の正答率を目指したい」など、具体的に書いていきます。その目的の優先順位の上位2つについて具体的な対策をとられるとよいでしょう。 たとえば、算数のマンスリーを10点上げる場合を想定してみます。塾の授業中に○△×を小問ごとにつけさせ、その△は、必ずその日のうちに解きなおします。その後、宿題となっている内容から、△の類似題を親御さんが選択して(宿題の約7~8割)やらせます。また、計算練習も、日能研テキストの計算では少しやさしすぎる場合がありますから、別の市販教材を使って、一日10分を限度にやらせていきます。 このようにやっていると、算数の学習時間を若干減らすことができます。このようにして、学習時間を減らしながら学習効果を高めること。これが宿題を効率的にこなす肝となります。※お知らせ:新連載「中学受験・進学塾の悩み解決」をスタートしました。SAPIX、日能研(関東・関西)、四谷大塚、早稲田アカデミー、浜学園、希学園の悩みを中心に、お答えしていきます。