高校生が自ら献立づくりに参加する食育弁当サービス

 JTB法人東京は3月29日、「生徒参加型食育弁当」サービスの提供開始について発表した。弁当の基本価格は420円で、1校あたり1日50個から注文することができる。また、契約期間は1年単位で設定することが可能。

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 JTB法人東京は3月29日、「生徒参加型食育弁当」サービスの提供開始について発表した。

 教育旅行事業で実績を持つ同社では、修学旅行や校外活動の取り扱いにとどまらず、学校の価値向上を図るためのさまざまな課題解決型の提案を行っており、今回その一環として、高等学校向けの弁当配達サービスを開始するという。

 給食制度や学食のない高校では、家庭から弁当を持参する生徒が減少しており、パンやおにぎり販売の対応では栄養の偏りを心配する保護者の声があがっていたという。同社ではこうした意見に応え、弁当事業を手がけるオーシャンシステムと連携し、生徒の嗜好を取り入れた「生徒参加型食育弁当」のサービスを4月1日より開始する。

 同サービスでは、生徒や保護者への昼食に関する事前アンケートをもとに、放課後の時間を利用し、調理クラブの生徒を中心とした参加希望者と、栄養系大学の学生やプロのシェフ、管理栄養士、オーシャンシステムと献立について話し合い、半期で1つの献立を作成。作成した献立を含む2週間分の献立表がオーシャンシステムから学校へ提示され、メニュー提出の1週間以内に申し込みする流れとなる。

 生徒の意見を反映した献立は、半年間毎週特定の曜日に組み込まれ、学校ごとにオリジナル弁当の開発が可能となる。弁当の基本価格は420円で、1校あたり1日50個から注文することができる。また、契約期間は1年単位で設定することが可能。なお、1食につき20円が特定非営利法人TABLE FOR TWO Internationalを通じ、開発途上国の学校給食のために寄付されるという。

 同社では、生徒が主体的に参加する弁当の献立作成を通じて、自らの健康と食に対する考え方や理解が深まるような支援を考えているという。現在、すでに都内の私立高校において試験的に実施しており、当初は首都圏を中心に10校程度の採用を目指すという。
《前田 有香》

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