【e絵本】弟や妹への読み聞かせに…デジタル絵本アワード受賞作

 絵本アプリと、子どもたち。その交わりにはいろんなパターンがあって、1人で眺めたり、大人に読んでもらったりするほかに、「ほかの子に読んであげる」というのがある。

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さわって おして ゆびあそぶっく ちょんちょんちょん
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 絵本アプリと、子どもたち。その交わりにはいろんなパターンがあって、1人で眺めたり、大人に読んでもらったりするほかに、「ほかの子に読んであげる」というのがある。

 今回紹介するのは特に、小さな弟・妹がいる子におすすめのアプリ。iPad対応「さわって おして ゆびあそぶっく ちょんちょんちょん」。かしわらあきお作、日本出版販売より配信中。700円。

 ひかりのくにより、同名の絵本が出ているものの電子版である。たまごやケーキ、シャボン玉などに「ちょんちょんちょん」と触ると、絵柄が変化する。絵本版ではめくりの効果をうまく使っている一方で、こちらの電子版では、かわいらしい音声が出たり、変化の過程で何段階も絵柄が変わったりと、アプリならではの工夫が盛りだくさん。どちらも媒体の特性が活かされた、それぞれによさのある作品である。

 アプリが想定している対象年齢は、0~3歳。その年齢の小さな子にはもちろん、大きい年齢の子どもたちも、感触や音声の楽しさは十分楽しんでもらえるはずだ。子ども同士のコミュニケーションツールとして、使ってみてはどうだろう。

 今年2月に開かれた「第1回デジタル絵本アワード」でグランプリを受賞している本作品。この賞は、子ども向けの優れたデジタル作品に贈られる。「触って楽しむ」に特化してシンプルに、かつ細部まで気を配って作られた作品を見れば、今回の受賞も納得だ。
《てらしまちはる》

てらしまちはる

ワークショッププランナー/コラムニスト/絵本ワークショップ研究者。東京学芸大学個人研究員。2022年3月に単行本『非認知能力をはぐくむ絵本ガイド180』(秀和システム)を刊行。絵本とワークショップをライフワークとしている。アトリエ游主宰。

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