日本の高校生、外国への関心はあるが「留学したいとは思わない」が5割強

教育・受験 その他

調査方法
  • 調査方法
  • 調査対象者の基本属性
 日本青少年研究所は、「高校生の生活意識と留学に関する調査-日本・アメリカ・中国・韓国の比較ー」の結果の概要をホームページで公開している。

 同調査は、高校生の生活意識や自己認識等を把握することを目的とし、留学意識など外国への関心をテーマとしている。日本(21校)、アメリカ(12校)、中国(30校)、韓国(66校)で同時に行った。日本、アメリカ、中国では2011年9〜11月、韓国では2011年6〜7月に集団質問紙法により実施。サンプル数は、日本2,458票、アメリカ1,032票、中国2,235票、韓国2,292票(調査協力機関:中国青少年研究センター、韓国青少年政策研究所)。

 日本の高校生は「外国の人と話をしてみたい」が4カ国中もっとも多く、「外国へ旅行したい」「外国の文化や生活に興味がある」「外国の人と友だちになりたい」など外国への関心は強いが、「外国での仕事」に対し、消極的という結果になったという。海外渡航経験のある日本の高校生は6割弱で、4カ国中でもっとも多くなっている。

 留学への関心についてみると、日本の高校生は留学への関心が4カ国中でもっとも低く、留学している友だちも少ないという。さらに「留学したいと思わない」と回答した割合が5割強で、4カ国中でもっとも多くなった。

 4カ国の高校生に留学したくない理由を尋ねた質問では、日本の場合、「自分の国が暮らしやすい」「言葉の壁がある」「外国で一人で生活する自身がない」が多く、「面倒だから」が38.5%と4カ国中で一番多い。アメリカの場合、「自分の国が暮らしやすい」「言葉の壁がある」「親元から離れたくない」が理由として多い。中国の場合は「親元から離れたくない」「経済的に難しい」「自分の国が暮らしやすい」が多い。韓国は「言葉の壁がある」「外国の生活になじめない」「外国で一人で生活する自信がない」が多くなった。

 留学したい理由としては、4カ国とも「語学力を身につけたい」「自分自身の視野を広げたい」が多く挙げられている。また、「よりよい教育環境を求めたい」「その国の進んだ知識を獲得したい」「帰国後の就職が有利になる」では日本の肯定率が低く、アメリカ・中国・韓国との差が大きい結果になっている。

 希望する留学先は、日本・中国・韓国の高校生ともにアメリカが1位、イギリスが2位となっている。また、アメリカ・中国・韓国の高校生はいずれも留学したい国として日本を6位に挙げている。その国に留学したい理由は、「その国が好きだから」が4カ国とも1位となっている。このほかに中国では「学問の水準が高い」という理由も7割を超えている。日本では「学問の水準が高い」「専門分野が一流」を理由とする高校生がとても少なかったとしている。

 日本の高校生が留学の最大の目的とするのは「語学の習得」で、「学位取得」「専門技術・資格取得」を目的とする割合は低い。留学期間については、日本の高校生は短期間を希望するが、中国と韓国では「2年以上」が高くなっている。

 留学の準備に関しては、アメリカと中国では留学希望者の2〜3割が「準備をしている」のに対し、日本と韓国では「準備をしていない」生徒が9割以上となっているという。また、中国では「留学について情報を調べている」「海外大学の入試問題の学習」の回答率がほかの3カ国よりも大幅に高くなっている。

 なお、「高校生の生活意識と留学に関する調査-日本・アメリカ・中国・韓国の比較ー」の調査報告書は1冊1,300円で発行されており、メールまたはFAXで注文することができる。
《前田 有香》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)