小中高生の読書と学校図書調査…高校生は半数が「不読者」

 全国学校図書館協議会は11月1日、「第57回読書調査」と「2011年度学校図書館調査」の結果についてホームページに公開した。

教育・受験 その他
第57回読書調査 平均読書冊数
  • 第57回読書調査 平均読書冊数
  • 第57回読書調査 不読者の数
  • 2011年度学校図書館調査 平均蔵書冊数
  • 2011年度学校図書館調査 図書購入費
 全国学校図書館協議会は11月1日、「第57回読書調査」と「2011年度学校図書館調査」の結果についてホームページに公開した。

 「読書調査」は、同会が毎年、毎日新聞社と共同で全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況について調査しているもの。ホームページにはその結果の一部を抜粋して公表している。

 それによると、2011年5月の1か月間の平均読書冊数は、小学生は9.9冊、中学生は3.7冊、高校生は1.8冊となり、前回の調査より小・中・高生ともに減少している。

 また、5月1か月間に1冊も本を読んでいない「不読者」の割合は、小学生が6.2%、中学生が16.2%、高校生が50.8%だった。前回調査と比べ、小学生は変わらず、中学生で3.5ポイント、高校生は6.5ポイントの増加となっている。

 一方の「学校図書館調査」は、全国の学校図書館関係者の協力により毎年行われているもの。例年、「蔵書」「職員」「経費」について調べているほか、今年は「学校図書館の整備方針」「学級文庫」「図書委員」についても調査したという。ホームページでは、調査結果の一部として「平均蔵書冊数」と「図書購入費」について公表している。

 2011年の平均蔵書冊数は、小学校では8,848冊、中学校では10,912冊、高等学校では24,175冊となった。前年に比べ、小学校と高校では増加、中学校では減少した。また、児童生徒1人当たりの蔵書冊数では、小・中学校では増加、高等学校では減少となったという。

 また2010年度決算の図書購入費は、小学校56.3万円、中学校は72.1万円、高等学校は84.2万円だった。

 なお「第57回読書調査」および、「2011年度学校図書館調査」の結果と分析については、同会の発行する機関誌「学校図書館」の2011年11月号掲載される予定。
《田崎 恭子》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top