理系出身者、得意科目で所得に差…物理と生物で84万円

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理系学部出身者の理科の得意科目別 初職就業形態(ゆとり以前世代)
  • 理系学部出身者の理科の得意科目別 初職就業形態(ゆとり以前世代)
  • 理系学部出身者の理科の得意科目別 初職就業形態(ゆとり世代)
  • 理系学部出身者の理科の得意科目別 初職就業形態(新学力観世代)
  • 理系学部出身者の理科の得意科目別現職
  • 理系学部出身者の理科の得意科目別平均所得(万円)
  • 文系学部出身者の数学受験状況別平均所得(就業者)
 京都大学の西村和雄特任教授や同志社大学の八木匡教授らによる研究グループは、2011年2月に、日本の大学卒業者の学習内容と現在の年収に関するアンケート調査を実施。「理数系科目学習者の昇進・就業形態(正規・非正規)・平均所得に関する調査結果」として発表した。

 回答者は13,059人で、その内訳は理系学部出身者が約3割の4,083人(平均年齢44.4歳)、文系学部出身者は約7割の8,976人(平均年齢42.5歳)。発表では、昇進、正規社員比率、平均年収と、学習科目・得意科目の関係が示された。

 理系学部出身者の、理科の得意科目別 初職就業形態(正規従業員・非正規従業員・家業引き継ぎ・その他)では、ゆとり以前世代、ゆとり世代ともに物理を得意とするものの正規従業員率が96.2%、95.6%ともっとも高く、平均年収も物理が660.9万円でもっとも高いという結果が出た。理系全体の平均所得は624.4万円。もっとも低い生物は576.6万円で、物理との差は84.3万円だった。

 役職者率は、地学がもっとも高い69.7%、これに物理59.8%、化学51.3%、生物44.8%が続く。なお、新学力観世代の初職就業形態の正規従業員率は、2位の物理とはわずかな差だが地学がもっとも高い92.9%だった。

 なお、文系学部出身者については数学受験・未受験で就業者の平均所得に差が出た。数学受験者(平均年齢43.5歳)の平均年収532.2万円に対し、数学未受験者(平均年齢41.4歳)では443.1万円という結果になった。

 この調査は、拡大する日本の子どもの理科離れが、日本の製造業の競争力に与える影響を見るために実施されたもの。京都大学ホームページに結果の概要が掲載されている。
《田村麻里子》

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