科学技術振興機構(JST)は5月21日、「アジアサイエンスキャンプ2012」および「中日青少年サイエンスキャンプ(中国開催)」の参加者募集を開始した。 「アジアサイエンスキャンプ」は、2005年のリンダウ会議の際、小柴昌俊博士(2002年ノーベル物理学賞受賞者)とYuan T. Lee博士(1986年ノーベル化学賞受賞者。台湾)の間で、アジアの若者のためにトップレベルの学者と学生の交流プログラムを始めたいと発案されたもの。アジア各国からの参加学生が直接科学の面白さを体験し、学生同士の交流を深める場で、ノーベル賞学者や世界のトップレベルの研究者による講演、講演者がリードするディスカッションセッションなどが行われる。 第6回のアジアサイエンスキャンプは、8月26日から31日までイスラエル(エルサレム)のヘブライ大学(Hebrew University)で開催される。派遣生は高校生が主となり、大学生リーダーとともに12名程度が参加し、他国の学生とともにすべて英語で学ぶという。 「日中青少年サイエンスキャンプ」は、日中国交正常化40周年記念事業として、日中両国の才能ある生徒・教員が、第一線で活躍する研究者等に触れ、最先端の科学技術をともに学び、体験することにより、お互いの絆を強めることを目的として7月23日から29日に中国(北京・上海)で開催される。参加の募集は学校単位で、高等学校、中等教育学校、高等専門学校が対象。1校あたりの参加人数は、生徒4名および引率教員1名の5名となる。いずれも必要書類に作文を添えて、郵送で応募する。◆アジアサイエンスキャンプ 派遣期間:8月24日(金)~9月2日(日)頃(予定) 会場:イスラエル(エルサレム) 対象:物理、化学、生物、数学分野の科学に高い興味を持つ、高等学校、中等教育学校、高等専門学校、大学の生徒(高2〜大学2年相当) 募集人員:派遣員および派遣員リーダー 計12名程度 ※高校生の派遣員を主として募集し、大学生の派遣リーダーを若干名募集する 応募方法:成績証明書、指導教員による推薦書、英語による作文、日本語による作文を送付 送付先:〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3サイエンスプラザ独立行政法人 科学技術振興機構 理数学習支援センター(才能育成担当)「アジアサイエンスキャンプ2012」派遣事務局 締切:6月5日(火) 参加費:ASC組織委員会およびJSTが負担し基本的に無料◆日中青少年サイエンスキャンプ 派遣期間:7月23日(月)~7月29日(日) 募集人員:参加校5校(一校あたり、生徒・学生4名、引率教員1名) 応募方法:参加生徒の英語による作文と引率教員による日本語のレポートを添えて応募書類を送付 送付先:〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3サイエンスプラザ独立行政法人 科学技術振興機構 理数学習支援センター(才能育成担当)「中日青少年サイエンスキャンプ(中国開催)」派遣事務局 締切:6月12日(火) 参加費:中国の派遣受入機関およびJSTが負担し基本的に無料