東京大学教養学部は、高校生を対象とした公開講座「高校生のための金曜特別講座」を開催している。2012年度夏学期は4月13日に開始され、今後9月28日までに5回開催される予定だ。 同講座は高校生を対象に、学問・研究の面白さや幅広さについて伝え、考える能力の向上や進路について考える機会を設けることを目的に、2002年4月から毎年夏学期と冬学期に行っている。開催のきっかけは、高校の週5日制の実施にともない、近隣の高校から休日に高校生を対象とした公開講座を開講してほしいとの要望を受けたことによるもの。 参加にあたって事前の申込みは不要。定員は、先着約200名。高校生に限らず一般参加も可能だ。 会場に来られない高校生向けにインターネット・テレビ電話システムによる講座配信を試験的に行っている。遠く離れた高校の生徒たちも熱心に参加し、鋭い質問が連発され、東京の会場にいる高校生たちも大きな刺激を受けているという。◆2012年度夏学期「高校生のための金曜特別講座」講義予定日時:金曜日17:30〜19:00場所:東京大学教養学部(駒場Iキャンパス)18号館ホール主催:東京大学教養学部共催:東京大学生産技術研究所[第10回] 7月6日 「災害復興と減災まちづくりを考える」 加藤 孝明(東京大学 生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター)[第11回] 7月13日 「赤ちゃんの不思議:心と脳の発達」 開 一夫(東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 広域システム科学系)[第12回] 7月20日 「風景から見た地球史 -石の世界-」 萩谷 宏(東京都市大学 知識工学部 自然科学科)[第13回] 9月21日 「現代ベトナムの魅力」 古田 元夫(東京大学 大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻)[第14回] 9月28日 「電波で調べる宇宙の分子」 遠藤 泰樹(東京大学 大学院総合文化研究科 相関基礎科学系)