国際数学オリンピック、銀銅5つのメダルを獲得し国際順位は17位

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国際数学オリンピック、日本代表の成績
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 アルゼンチンのマル・デル・プラタで7月4日から16日までの約2週間、国際数学オリンピックが開催された。日本からは、6名の高校生が参加し、銀銅合計5つのメダルを獲得する健闘を見せた。

 世界中から548名の中高生が参加した53回目となる国際数学オリンピックでは、5つのメダルを獲得した日本代表の高校生たちが総合順位でも100国中第17位と健闘。環境が大きく異なるアルゼンチンで日々の勉強の成果を発揮した。

 国際数学オリンピック(IMO)は、世界中の中等教育課程にある生徒を対象にした国際科学オリンピックのひとつとして1959年より開催されている。開催日時・国は異なるが、数学のほか、物理、化学、情報、生物学、地学の計6種のオリンピックが世界各国で開催される。

 7月8日から15日までシンガポールにて開催されていた国際生物学オリンピック(IBO)では、4名の高校生が銀メダルを獲得。IBOを紹介するビデオコンペでは、製作に携わった学生のユーモアが高く評価され、234チーム中第1位を獲得した。

 数学オリンピックでは、6名の参加者のうち4名が銀メダル、1名が銅メダル、1名が「Honorable Mention」という選外佳作賞に選ばれ、全参加者が入選。中でも、栄光学園高等学校の3年生、小松大樹くんが代表の中でも高得点を得た。

 国別の参加者の得点を競う国別総合順位では、出場した100国中17位。前年の12位、または2009年に獲得した歴代最高の2位には及ばなかった。1位は、前年13位だった韓国が獲得し、4年連続1位を獲得していた中国が2位となった。3位には米国、4位にロシア、5位にカナダとタイが入った。そのほか、アジア地域では、シンガポールが7位、イランが8位、ベトナムが9位、インドが11位、北朝鮮が12位に入った。

 開催が53回目となる数学オリンピックには、過去の成績をもとに殿堂入りしている学生も多い。日本人では、開成高等学校在学中の1998年台湾大会から2000年韓国大会までの3大会連続で金メダルを獲得した長尾健太郎氏や、中学2年生から代表として出場した副島真氏などが殿堂入りを果たしている。後者は、2009年に全問正解を達成するなど、出場経験が大きく影響したのかもしれない。

 経験という意味では、今回高校1年生として参加し銀メダルを獲得した筑波大学附属駒場高等学校の野村建斗くんと、同学年で銅メダルを獲得した灘高等学校の宮本大輔くんに2013年への期待が膨らむ。

 日本を代表する若い数学者たちがアルゼンチンで2日間、計9時間におよび難解な問題に取り組んだことが誇らしい。すでに公開されている出題問題を見るとなおさらだ。今回の数学オリンピックでは、コンペの終わった7月12日から14日の3日間が国際交流や観光に当てられていた。海外で時間を過ごし、異なる環境に触れることで学生としてもまた大きくなって帰国したのではないだろうか。

 数学、物理、化学、情報、生物学、地学とさまざまな国際科学オリンピックがあるが、能力の競い合いだけでなく、それらの能力が特別な体験に結びつくことが本来の国際科学オリンピックの目的なのかもしれない。
《湯浅大資》

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