文科省、国際バカロレアの推進に関する調査研究を公募

 文部科学省では、国際バカロレアのカリキュラムが、思考力・判断力・表現力などの育成や、課題発見・解決能力、論理的思考力、コミュニケーション能力など、重要能力・スキルの確実な習得を手助けするものと判断。

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国際バカロレア機構
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  • 東京学芸大学附属国際中等教育学校(国際バカロレア認定校)
 文部科学省は、国際バカロレア・ディプロマプログラム(DP)の趣旨を踏まえたやカリキュラムや指導方法などに関する企画の公募を開始した。

 国際バカロレアとは、インターナショナルスクールの卒業生に、国際的に認められる大学入学資格を与え、大学進学へのルートを確保するとともに、学生の柔軟な知性の育成と国際理解教育の促進に資することを目的として、1968年に発足したもの。国際バカロレア機構は、スイスのジュネーブに本部を置き、認定校に対する共通カリキュラムの作成や国際バカロレア試験の実施および国際バカロレア資格の授与などを行っている。

 今回、文部科学省では、国際バカロレアのカリキュラムが、思考力・判断力・表現力などの育成や、課題発見・解決能力、論理的思考力、コミュニケーション能力など、重要能力・スキルの確実な習得を手助けするものと判断。同カリキュラムの実態調査を行い、国内教育の改善に活かすことを目的とした企画の公募を開始した。

 公募対象は、高校および中学校を設置する都道府県教育委員会、指定都市教育委員会、市町村教育委員会、国立大学法人、学校法人。

 公募締切は9月28日。文部科学省が設置する企画評価会議での書類審査を経て、10月中に採択結果が通知される。なお、事業規模(上限)は総額1,200万円程度で、予算範囲内の件数が採択される予定。

 採択された企画は、指定校で学校や生徒の実態を踏まえた調査研究課題を設定。設定した調査研究課題に基づき、国際バカロレアの趣旨を踏まえたカリキュラム・指導方法・評価方法などの調査研究を行う。また、研究発表会、公開授業、研修会などの開催、インターネットによる情報提供などの取組みを実施することにで、調査研究成果の普及を図っていく。
《水野こずえ》

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