文部科学省は9月3日、「大学間連携共同教育推進事業」について、本年6月に申請のあった153の取組みのうち、特に優れた49の取組みの選定結果について公表した。 同事業は、国公私立の枠を超え、地域や分野に応じて大学間が相互に連携し、社会の要請に応える優れた取組みを選定し、重点的な財政支援を行うことにより、教育の質の保証と向上、強みを活かした機能別分化を推進することを目的としている。 今回選定された49の取組みのうち、地域連携が25、分野連携が24であった。 地域連携では、福島大学や会津大学など16校による「ふくしまの未来を拓く『強い人材』づくり共同教育プログラム」、京都大学や龍谷大学など9校による「地域資格制度による組織的な大学地域連携の構築と教育の現代化」などがある。 分野連携では、東京大学や早稲田大学、青山学院大学など8校による「データに基づく課題解決型人材育成に資する統計教育質保証」、徳島文理大学など3校による「四国の全薬学部の連携・共同による薬学教育改革」などがある。 社会が急激に変化する中、地域や設置形態、分野を超えた大学間連携は、今後ますます重要となるだろう。※お詫びと訂正:初出時、分野連携の内容の一部に誤りがございました。東京大学や早稲田大学、青山学院大学など8校による取組みは「データに基づく課題解決型人材育成に資する統計教育質保証」の誤りでした。訂正してお詫び申し上げます。