都内中高生の体力は全国平均値を下回る…東京都統一体力テスト結果

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東京都統一体力テスト…調査目的と実施規模
  • 東京都統一体力テスト…調査目的と実施規模
  • 東京都統一体力テスト…2011年度全国の調査結果との比較
  • 東京都統一体力テスト…東京都の経年変化の傾向
  • 東京都統一体力テスト…子供の体力低下、運動する・しないの二極化、テレビ等の視聴時間
  • 東京都統一体力テスト…課題と対策
 東京都は11月8日、2012年度に都内公立学校の全児童・生徒を対象に実施した「体力・運動能力、生活・運動習慣等調査」の結果を発表した。依然として中学、高校ではすべてのテスト項目で全国平均値以下であることや、「投げる能力」が低下していることが明らかになった。

 都教育委員会では、児童・生徒の体力の現状を把握するとともに、その結果を学校や児童生徒に還元し、ひとりひとりが自ら課題をもって体力向上に取り組めるようにするため、2011年度から統一的・継続的で大規模な実態調査を実施している。調査対象は、東京都内の全公立小学校・中学校・高等学校に通う児童および生徒。2,209校、913,713人が実施した。

 2011年度の全国平均値と比較すると、体格は横ばい傾向で同程度であったが、中学・高校では、握力、ハンドボール投げなどの9項目すべてのテスト項目で全国平均値以下であった。小学校では、テスト項目の半分が同程度または全国平均以上であったが、ハンドボール投げは顕著に低い傾向が見られた。

 1999~2012年度、14年間の体力・運動能力の推移をみると、体力向上に向けた取組みの強化をスタートした2009年度からは、全般的に上昇傾向が見られる。一方で、「投げる能力(巧緻性)」は小学校・中学校・高校のすべてにおいて低下した。原因として、腰を捻転させる、スナップを使うなどの「巧み」な動作ができておらず、動きや活動の経験・反復が少ないことが指摘されている。

 その他、運動する・運動しないの二極化が進んでいることもわかった。高校3年生女子では、60%が運動をしないという。また、テレビなどの視聴時間は、小学校高学年と中学年では2時間以上観る児童生徒の割合が50%以上だった。

 子供の体力低下の原因としては、「日常の身体活動の減少」「屋外遊び(スポーツ)の減少」などが原因とみられている。2011年度の「東京都広域歩数調査」では、30年前と比べて、児童生徒の歩数が半減しているという結果が出ている。30年前の小学生の一日の歩数が約27,000歩に対し、現在の小学生が11,382歩、中学生で9,060歩、高校生は8,226歩という。

 都では、児童・生徒の体力向上に向けた対策として、「外遊びする場の確保」「運動の巧緻性(巧みさ)向上」「持久力・投力の強化」「女子の運動機会の増加」「保護者への働きかけ促進」などをあげている。
《楠原 恵子》

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