スズキから発表された軽ハイトワゴンの『スペーシア』は、これまで以上に女性の意見も取り入れながら開発された。これは、先代モデルとなる『パレット』の振り返りを行った結果、これまでのデザインや広さ感の表現が、女性に伝わりにくかったことから、スペーシアでは、女性へのヒヤリングを重視し開発されたからだ。女性の意見を取り入れたところとして、スズキ四輪技術本部第一カーラインチーフデザイナーの宮澤貴司さんは、「(デザイン以外では)インテリアの利便性の部分で、インパネにティッシュボックスを用意。また、ドアトリムにも通常のポケットの上にもうひとつミドルポケットを設けました」とする。このように、機能面を充実させたうえで、それらをいかにデザインでスマートに見せるかが工夫した点だという。宮澤さんは、「機能面を全面的に出すことは、わかりやすいものの、それがそのままユーザーの目線に常に入っていいものかどうかは、デザインがやらねばならない仕事なので、かなり慎重にデザインを進めて行きました」と語った。