「卵焼き」より「玉子焼き」…NHK日本語のゆれ調査

 NHK放送文化研究所が2013年3月に行った「日本語のゆれ調査」の結果によると、「たまごやき」という言葉に「卵焼き」「玉子焼き」という複数の言い方・書き方が一つの時代・一つの社会で共存していることがわかった。この状態を「言葉のゆれ」と呼ぶという。

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「ボーカル」か「ヴォーカル」か(年代別)
  • 「ボーカル」か「ヴォーカル」か(年代別)
  • 「ルーブル美術館」か「ルーヴル美術館」か(年代別)
 NHK放送文化研究所が2013年3月に行った「日本語のゆれ調査」の結果によると、「たまごやき」という言葉に「卵焼き」「玉子焼き」という複数の言い方・書き方が一つの時代・一つの社会で共存していることがわかった。この状態を「言葉のゆれ」と呼ぶという。

 同調査は、全国満20歳以上の男女4,000人を対象に調査員による個別面接聴取法を実施。有効回答は1,241人。

 まずは外来語の表記について。これは「ハ濁」「ウ濁」と言われるもので、原音に[v]の音が含まれる外来語についてテレビ画面に示す文字表記としてどちらが良いと思うかを調査した。

 結果をみていくとvocalでは「ボーカル」と表記したほうがいいとする割合を年代別でみると、60歳以上の人が69%、次いで50代の人が59%と実に6割近くの人が回答している。次に「ヴォーカル」と表記したほうがいいとする割合は20代40%、30代40%、40代41%で4割以上が[v]表記でいいと回答した。

 また、Louvreを使った「ルーブル美術館」と表記したほうがいいとする割合を年代別でみると30代以上は全て6割以上となっており、なかでも60歳以上は75%とかなりの割合を占めている。20代は「ルーヴル美術館」と表記したほうがいいとする割合が48%となっており「ルーブル美術館」44%を抑えた結果となった。これにより若い世代では[v]表記となる「ウ濁」が浸透してきていることがわかった。

 続いて「回転すし/回転ずし」のような濁点表示について、現代語では「回転すし」と表記しても「回転ずし」と「濁音」を付けて発音するのが原則という。ここまでを前提に、「回転すし」と書いてある字幕スーパーをアナウンサーが「回転ずし」と読むことにどう感じるかという質問で「別に抵抗は感じない」とする人が55%となり、半数以上の人が気になっていないことがわかった。そして「回転ずし」と表記したほうがいいとした人が33%と発音に合わせたほうがいいと思う割合が3割を超えている。また「かいてんすし」と濁らず表記通りに読んだほうがいいと答えたのは1割だった。

 この他にも文字の表記をどちらにするかという割合では「玉子焼き」64%、「卵焼き」33%と6割以上の人が「玉子焼き」を使用しているという。これらのことから、圧倒的多数で一つの表記が使われてはいないことがわかる。
《田邊良恵》

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