九州大学(情報基盤研究開発センター)は1月31日、研究用計算機システム「高性能アプリケーションサーバシステム」の試験稼働を終え、2013年12月27日から本格稼働を開始したことを公表した。 「高性能アプリケーションサーバシステム」は、720.6TFLOPSの総合理論演算性能を有するシステムで、従来システムと比べ性能を約28倍向上させた。一方で、1TFLOPSあたりの消費電力は従来の約17分の1に低減したという。 CPUに最新のインテルXeonプロセッサーE5-2697 v2を採用した日立製作所のテクニカルサーバ「HA8000-tc/HT210」965ノードをはじめ、スーパーテクニカルサーバ「SR16000モデルVM1」などを採用した、PCクラスタ型のスーパーコンピュータを中核としたシステムとなっている。同センターで稼働している高性能演算サーバを連携し、演算性能評価を実施した結果、1PFLOPSの実行性能を達成したとのこと。 同センターは全国共同利用施設として、1969年から全国の大学や研究所の研究者に対し高度な計算サービスを提供している。今後、防災・減災に資する地球変動予測や次世代ものづくりといった学内外の研究に、ネットワークを介して、新システムの提供を行う。