【高校野球2014夏】10日目の結果と11日目の見どころ…敦賀気比、猛打爆発打線

 甲子園は10日目。ついに8強を懸けた戦いが始まった。地方大会からの連戦で疲労や怪我などがあるはずだが、選手たちは強靭な精神力と培った技術で、観客を魅了する試合を見せている。今日行われた4試合も素晴らしい戦いばかり。

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 甲子園は10日目。ついに8強を懸けた戦いが始まった。地方大会からの連戦で疲労や怪我などがあるはずだが、選手たちは強靭な精神力と培った技術で、観客を魅了する試合を見せている。今日行われた4試合も素晴らしい戦いばかり。その試合の模様をレポートする。

【第1試合】星稜(石川)1-5八戸学院光星(青森)
 八戸学院光星の中川投手、星稜の岩下投手の両投手の好投で本塁が遠い緊迫した展開。均衡が破れたのは5回裏。星稜が谷川選手の適時打で1点を先制する。その後、岩下投手はさらに調子を上げ、このまま星稜が試合を制するかに思えた。しかし8回表、八戸学院光星の4番深谷選手に同点の本塁打を許す。そして延長10回表、岩下投手に疲れが見え、四球などで満塁のピンチ。2死までこぎ着けるも、変化球が暴投となり逆転を許す。さらに八戸学院光星は馬場選手の2点適時打など3点を追加し、ベスト8一番乗りを決めた。

【第2試合】沖縄尚学(沖縄)6-5二松学舎大付(東東京)
 今大会初登板の二松学舎大付、岸田投手は緊張からか四球や自らの送球ミスなどで初回に4点を献上してしまう。初戦で14奪三振の山城投手相手にこの4点は重いかと思われたが打線が奮起。2回から5回までで8安打を集中し5点を奪って逆転に成功する。リリーフした大黒投手、大江投手も粘りの投球で沖縄尚学打線を抑えるが、沖縄尚学は6回に大江投手の暴投で同点に追いつくと、9回裏、1死2塁の一打サヨナラのチャンス場面で4番安里が、内角の直球を捉え、左中間深々と破る2塁打を放ち、初のベスト8に進出した。

【第3試合】三重(三重)7-5城北(熊本)
 三重は2回裏、四球で溜めた走者を中林、今井、佐田、宇都宮の4選手の適時打で一挙5点のビッグイニングを演出。3回にも相手のミスで1点を追加する。対する城北は5回表、安打や四死球で満塁のチャンスを作り、安達選手の適時打や相手野手の後逸などで4点を返し、8回表に1点を追加して6-5とする。すぐ裏の三重の先頭打者、今井選手を内野ゴロに打ち取るも悪送球で2塁に進塁を許す。三重はその走者を犠飛でホームへ返し、勝利を決した。四球や失策など、ミスが失点に直結する試合となった。

【第4試合】盛岡大付(岩手)1-16敦賀気比(福井)
 2試合連続で2桁得点を記録している敦賀気比打線が爆発した。1-1の同点で迎えた3回表、先頭、浅井選手の本塁打でリードを奪うと、盛岡大付のミスや適時打で8得点。9-1と一気に突き放したが、「高校野球にセーフティリードはない」とばかりに手を抜くことなく攻め続け、20安打で16点を重ねた。盛岡大付はチャンスは作るが、“あと一本”が出なかった。

【11日目(21日)の見どころ】
 第1試合は北陸勢同士の戦い。富山商(富山)のエース森田投手は左腕から繰り出すスライダーのキレが抜群。2試合で1失点と絶好調だ。対する日本文理(新潟)の飯塚投手も威力のある直球で簡単には得点を許さない。1、2回戦では力を発揮しきれなかった日本文理の強力打線がこの試合で火を噴くか?

 八頭(鳥取)は固い守備と鳥取県大会、角館戦と少ないチャンスをものにしてきた集中力で鳥取県勢として平成以後初のベスト8を目指す。対するは大阪桐蔭(大阪)。エースの福島投手の緩急を活かした投球は19日の明徳義塾戦でも冴えていた。強力打線のバックアップも期待できるため、無駄な四死球だけは避けたい。

 第3試合。1、2回戦といずれも接戦を勝ち上がってきた聖光学院(福島)。打線は今ひとつ本来の調子が出せていないが、連打は出ずとも着実に走者を進めて得点する試合巧者ぶりはさすがだ。対するは前評判通りの強力打線で鳴門を撃破した近江(滋賀)。打線のみならず、エース小川投手も鳴門戦で103球完封と上り調子だ。

 ベスト8最後の椅子を懸けた第4試合は、機動力の健大高崎(群馬)と、右腕の石川投手、左腕の佐藤投手と2枚看板を擁する山形中央(山形)が激突する。塁に出れば失敗を恐れずガンガン走ってくる健大高崎を山形中央バッテリーがどう封じるかが見ものだ。
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 接戦、投手戦の多い今大会の中で、3試合連続で10得点以上を叩き出した敦賀気比の打力は出色。通算得点の大会記録を塗り替える可能性も見えてきたほど。「春は投手力、夏は打力」と言われる甲子園の格言通り、敦賀気比が打ち勝っていくか、それともこの勢いを止めるチームが出るのか注目が集まる。明日でベスト8が出揃う甲子園、ますます目が離せない。
《朝倉尚》

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