全国の祖父母、孫の世話は「引き受けるべき」54.3%

 孫の面倒をみたことがある祖父母の半数以上が、孫の世話について「親自身で行うべきだが、引き受けるべき」という考えをもっていることが、第一生命経済研究所が行った調査からわかった。また、「親自身が行うべきであり、引き受けなくてよい」が25.6%を占めた。

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孫の親が子育てを祖父母に頼ること、祖父母が孫の世話を引き受けること
  • 孫の親が子育てを祖父母に頼ること、祖父母が孫の世話を引き受けること
  • 孫の親に頼まれて、孫の面倒をみた経験
  • 孫の親からの子育ての相談にのった経験
  • 子育ては祖父母に頼らず、親自身で行うべきか
 孫の面倒をみたことがある祖父母の半数以上が、孫の世話について「親自身で行うべきだが、引き受けるべき」という考えをもっていることが、第一生命経済研究所が行った調査からわかった。また、「親自身が行うべきであり、引き受けなくてよい」が25.6%を占めた。

 調査「祖父母による孫育て支援の実態と意識」は、全国の孫がいる55歳~74歳の男女1,000人を対象に、第一生命保険のシンクタンクである第一生命経済研究所が実施。平成26年11月5日から7日の期間に、インターネット調査を行った。

 孫の母親の依頼で面倒をみた経験がある人は、全体で66.4%。同居や近居(30分未満)の祖父母では、経験者が8割を超えている。また、母親が実子の場合は75.6%となっており、実子の配偶者の場合(55.0%)と比べて20.6ポイントも多い結果となった。一方、父親の依頼で面倒をみた経験がある人は41.8%という結果だった。

 孫の母親から子育ての相談にのった経験がある人は、全体で46.5%。祖母の60.2%が経験があるのに対し、祖父は32.8%と大きな差があった。父親からの相談については、祖母の23.0%、祖父の19.2%が経験ありと回答しており、母親からの相談と比べて祖父母での大きな差はみられなかった。全体でも21.1%となっており、父親は世話の面だけでなく相談の面でも、祖父母を頼りにすることが少ないことがわかる。

 孫の面倒をみた経験をもつ祖父母に「子育ては祖父母を頼らず、親自身で行うべき」という考えについてどう思うかを聞くと、79.9%が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答。祖母よりも祖父、若い祖父母より年配である方が、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の割合が高い傾向にあった。ただし、孫の面倒をみた経験をもつ祖父母の71.7%が、「孫の世話は大変だが、娘・息子のために引き受けるべき」という考えを示した。

 この2つの考えを組み合わせ場合、もっとも多い回答は「親自身で行うべきだが、引き受けるべき」54.3%だった。ついで、「親自身が行うべきであり、引き受けなくてよい」25.6%、「頼ってよいし、引き受けるべき」17.4%となった。
《黄金崎綾乃》

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