足立・荒川区、待機児童解消に向け公園・遊園に保育園設立

 待機児童問題が高まる中、東京都内の2区で公園や遊園を利用した保育所の設立案があがっている。足立区は認可保育園「(仮称)北千住もみじの森保育園」を平成28年4月に開園させるほか、荒川区は都立の汐入公園内に私立の認可保育園を設立する。

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足立・荒川区、待機児童解消に向け公園・遊園に保育園設立(画像はイメージ)
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 待機児童問題が高まる中、東京都内の2区で公園や遊園を利用した保育所の設立案があがっている。足立区は千住龍田児童遊園用地を認可保育園「(仮称)北千住もみじの森保育園」として平成28年4月に開園させるほか、荒川区は都立の汐入公園内に私立の認可保育園を設立する。

 足立区は平成27年1月16日、同区の「千住龍田児童遊園用地」を売却により処分する方向から認可保育園を運営する事業者へ貸し付けるよう活用方針を変更したことを発表。1月下旬に貸付期間を50年として事業者を募り、平成27年度中に施設建設を予定した。「(仮称)北千住もみじの森保育園」の開設は平成28年4月予定。事業者募集はすでに締め切っている。

 「千住龍田児童遊園用地」は近隣の「(仮称)千住防災ひろば(旧千寿第六小学校跡地)」が開設してから広場の一角に遊具などを移設し、その後に売却・閉園する予定であったが、地域住民の認可保育園を求める要望を受け、認可保育園として開設することにした。

 「(仮称)北千住もみじの森保育園」の募集定員は80名。保育時間は午前7時半~午後6時半。延長は2.5時間で、朝7時から7時半の30分と、午後6時半から8時半までの2時間。足立区は現在、Webサイトで「(仮称)北千住もみじの森保育園」の保育理念や園の概要、年間行事や1日の生活の流れを案内する要項を掲載している。

 待機児童問題の解消に向け、荒川区も動き出した。11月26日の国家戦略特区会議では、東京都荒川区南千住の「汐入公園」内に保育所を設置する事業計画が承認された。開所予定は平成28年4月。荒川区役所は12月中旬に保育園の運営事業者や今後の開設までの予定を発表するとしている。新設保育園の仮称や詳細も年内に公表される見込み。

 政府は今後も「国家戦略特別区域法案」で待機児童の解消を推進していくことが予想される。インターネットでは、認可保育園の増加を歓迎する保護者からの声や、高齢者が利用できる公園との共存を求める声などがあがっている。
《佐藤亜希》

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