京都・東京で過去最大規模のダリ展…絵画・ジュエリーから映像まで約200点

 「ダリ展」が、京都市美術館(岡崎公園内)で7月1日~9月4日、国立新美術館(東京・六本木)で9月14日~12月12日に開催される。本格的なダリの回顧展は、国内では約10年ぶり。

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スペイン大使館のカルロス・マルドナド臨時代理大使
  • スペイン大使館のカルロス・マルドナド臨時代理大使
  • 国立新美術館の青木保館長
  • 読売新聞東京本社 取締役事業局長の河田卓司氏
  • 展覧会の内容を説明する国立新美術館の南雄介副館長
 「ダリ展」が、京都市美術館(岡崎公園内)で7月1日~9月4日、国立新美術館(東京・六本木)で9月14日~12月12日に開催される。本格的なダリの回顧展は、国内では約10年ぶり。開催に先立ち3月24日、ダリ展を後援するスペイン大使館にて、記者発表会が開催された。

 発表会ではベルギー・ブリュッセルで3月22日に起きたテロの犠牲者に黙祷を捧げたのち、スペイン大使館のカルロス・マルドナド臨時代理大使が挨拶。スペインが生んだ奇才と称されるダリを「ルネサンス期の人間であると同時に、21世紀の人間ともいえる」とし、「芸術のすべての分野を網羅して表現し、すべてのエッセンスを盛り込んできたアーティストだ」と説明した。

 東京展の会場となる国立新美術館の青木保館長は、「ダリの全貌がわかるすばらしい展覧会になる」と自信を見せた。

 主催者を代表して挨拶をした読売新聞東京本社 取締役事業局長の河田卓司氏は、今回のダリ展は「2009年から7年がかりで準備をしてきたもので、過去のどのダリ展より充実した内容になる」と説明した。

 展示作品は油絵、水彩画、ドローイング、ジュエリー、書籍、映像など、初期から晩年までのダリの創作全196点にのぼる。ガラ=サルバドール・ダリ財団(スペイン・フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(アメリカ・セントピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(スペイン・マドリード)という3つの重要なダリ・コレクションが一堂に会す初めての機会で、国内の8つの美術館からも14作品が展示されるという。

 多岐にわたるジャンルで才能を開花させたダリ。貴重な作品が一堂に会すこの機会に、親子で美術館に足を運び、お気に入りの作品を探してみてはいかがだろうか。

◆京都市美術館
 会期:2016年7月1日~9月4日
 観覧料(税込):一般1,600円、高大生1,100円、小中学生600円
 前売券:5月14日~6月30日(一般1,400円、高大生900円、小中学生400円)

◆国立新美術館
 会期:2016年9月14日~12月12日
 観覧料(税込):一般1,600円、大学生1,200円、高校生:800円、中学生以下無料
 前売券:6月2日~9月13日(一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円)

【サルバドール・ダリ(1904~1989年)】
 スペインに生まれ、1929年にパリの美術界に登場。シュルレアリスムを代表する画家として活躍したのち、アメリカに進出して成功をおさめ人気を獲得した。またその一方で、映画や演劇、ファッションなどの異分野へも積極的に参加し、ウォルト・ディズニーやファッションデザイナーのエルザ・スキャパレリらとコラボレーションし著作を発表し、ジャーナリズムやメディアにも盛んに登場した。
《田村麻里子》

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