2016年の春から高校で使われる教科書に新しい内容が盛り込まれます。ティーンとしては、どのような内容になるのか、気になる人もいるのではないでしょうか?そこで、教科書が変わる内容をまとめてみました。■この内容に注目!各教科でこぞって2020年東京オリンピックを取り上げています。51年ぶりに東京で開催されることを考えると、2020年の次にもし、東京でオリンピックが開催されるとしたら、その頃にはきっと皆さんは50代とか60代になっているでしょう。それだけ貴重なことだけにティーンの皆さんにとっても興味ある内容になっているはず。音楽ではSEKAI NO OWARIやバーチャルアイドルの初音ミクも掲載。英語では世界的に活躍する錦織圭選手も取り上げられています。美術では拡張現実(AR)という技術が初めて使われ、タブレット端末で美術作品を鑑賞することができるそうです。■今の時代ならではの内容家庭科では多様な家族のあり方や性的少数者として「LGBT」を紹介。女性同士の結婚式の写真も掲載されています。実際に体と心の性が一致しないティーンたちがカミングアウトしやすい環境になっていくことが望ましいですね。そして、東日本大震災。5年前の3.11をきっかけに、日本中の人々が防災やエネルギーについて考え、そして当たり前のことが当たり前じゃないということを改めて実感しました。ティーンにとっても他人事ではありません。家族や親せき、友だちが被害にあった人もきっと数多くいるでしょう。首都直下型の地震もそう遠くない将来に起きるといわれているので、教科書でどのように紹介されているのか、しっかりと見てみたいですね。また、身近な社会問題として、子どもの貧困問題も取り上げています。貧困や格差をなくするにはどうしたらいいのかを考えるきっかけとしても、新しい教科書を活用したいところです。 ■教科書改訂を通じて勉強として歴史を覚えるとかだけでなく、「自分だったらどう考えるか」「こんなときどう行動するか」などを話し合うきっかけを作り、多様な価値観を受け入れる内容になっています。今の時代だからこそ考えなくてはいけないことが盛り込まれています。それでも来春の今頃はさらに新しく盛り込むべき内容があることでしょう。学校現場は新しくなった教科書を題材にしつつ、今その瞬間に起きているタイムリーな話も交えながら授業を展開してほしいものですね。それによって本当に「生きた授業」になるはず。同じ「教科書」という素材を使っても、先生がどう料理するかで授業はガラリと変わってきます。そして、生徒たちも新しい教科書を題材に考えをどんどん発表していけたら、活気ある授業になることでしょう。 高校教科書の改訂をきっかけに、先生たちがどう生徒の関心を引き出すか楽しみです。そして、ティーンの皆さんも、教科書の内容をきっかけに興味あることはどんどん追求してみてください。勉強で、一番大切なことはいい点をとることではなく、好奇心です。好奇心があれば自然と学ぼうと思うし、学力は自ずと身に付いてきます。楽しい学びがある、学校生活になりますように!オタフクマメコ(フォークラス)
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