河合塾は、2017年度大学入試の直前動向を公表した。大学志願者数は1~2%程度微増、学部系統は「文高理低」の人気傾向があり、特に私立大学の文系学部で志願者増加率が高くなると予測している。 河合塾は、大学志願者(約67万人)の5割弱に相当する約32万人が受験した模擬試験「第3回全統マーク模試」の結果データと大学入試情報をもとに、2017年入試の直前動向をまとめた。 2017年度大学入試は、18歳人口が1万人増加し、率にすると1%程度増加することから、大学志願者数も1~2%程度微増すると予測される。 第3回全統マーク模試の受験状況と志願動向をみると、受験者は文系生の増加が顕著で、学部系統も「文高理低」の人気傾向がある。特に私立大学の文系学部で志願者増加率が高く、経済・経営・商学系を筆頭に社会科学系の学部系統に人気が集まっている。一方、教職員免許の取得を卒業要件としない「ゼロ免課程」の廃止・縮小の影響により、国立大学教育学部の志望者が大きく減少している。 一般入試で英語外部試験を利用する大学は増加傾向にあり、2017年度は国公立大学で14大学、私立大学で98大学が何らかの形で英語外部試験を入試に利用。利用率でみると、国公立大学では8%、私立大学では17%が利用するという。