【高校受験2017】大阪府公立高校入試<社会>講評…問題数増加し難化

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2017大阪講評 社会
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 平成29年度(2017年度)大阪府公立高等学校入学者選抜の学力検査が3月9日に行われた。近畿圏で多数の塾を展開する第一ゼミナールの協力を得て、実施された学力検査より社会の問題を講評する。

◆<社会>講評(第一ゼミナール 提供)

 例年通りの大問4題の構成でしたが、総問題数は38問と年々増加しています。分野別の問題数は、地理分野10問、歴史分野17問、公民分野10問で、歴史分野に関する出題が多くなっています。大問ごとにテーマ(「神戸」・「伊勢志摩サミット」・「日本の文字や文学」・「選挙権年齢引き下げ」)があり、資料活用の技能や思考力・判断力を試す問題が多くなっています。年代並べ替え問題が3問に増加されたほか、文章完成型記述問題が2問、計算を伴う問題が多く出題されたことなどが今年の特徴です。

 語句を答える問題では、正確な漢字が書きにくい語句・人物名(勘合、蔵屋敷、足利義満、伊藤博文など)が多く出題されており、漢字ミスで点数を落とすことも予想されます。また、資料読み取りの正誤・内容把握問題は社会科としての知識はあまり必要としませんが、資料と照らし合わせながら確認していくため、解き方を練習しておくことが求められます。全体的に難度は上がっています。

大問1「神戸」地理4問、歴史4問、公民2問
 地理分野は地形図の読み取りの正誤問題・地図記号(博物館)・縮尺の計算が、歴史分野は神戸港をともにした貿易(日宋貿易・日明貿易)に関する語句記述と語句選択(平清盛・足利義満・勘合など)、公民分野は関税に関連して世界貿易機関(WTO)と税金の種類(関税は国税で間接税)が問われました。

大問2「G7伊勢志摩サミット」地理6問、歴史1問、公民2問
 地理分野は志摩半島の地形(リアス海岸)・サミットや参加国に関連する語句記述(ユーロ・ASEAN・京都議定書)・世界のぶどうの生産順位・フランスの位置が問われました。公民では財政政策(不況時の減税や公共投資)について・世界のGDP総額と世界の人口の資料を読み取って適語補充する問題でした。

大問3「わが国の文字や文学」歴史11問
 すべて歴史分野からの出題です。古墳時代から明治時代の社会・経済・文化と中国の文明に関して、地図(関東地方)・写真(稲荷山古墳出土の鉄剣)・資料(源義経に関する説明文・日本永代蔵の一部)を用いた出題でした。語句記述(甲骨文字・万葉集・蔵屋敷)と株仲間に関する文章記述、稲荷山古墳の位置問題、時代把握(11世紀のわが国のようす)と時代の並べ替え問題(鎌倉~室町・明治以降)などがありました。

大問4「選挙権年齢引き下げ」歴史1問、公民7問
 公民分野からの出題が中心です。日本国憲法の基本原則(平和主義)・憲法改正の手続き・選挙に関する選択問題(選挙の原則、参議院など)・時代の並べ替え問題(人権の歴史)、有権者数及び投票者数・一般会計予算の歳入の内訳の資料を読み取ったうえで内容を記述する問題(国債を発行することの問題点)がありました。
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 このレポートは、2017年3月11日に速報として第一ゼミナールが作成したもの。

 第一ゼミナールは、近畿圏を中心に小学生から高校生を対象に集団・個別指導塾を展開している。独自の教育メソッドであるプラスサイクル学習法を展開し、生徒の学習意欲を高め、成績向上に結びつける教育を推進するとしている。

協力:第一ゼミナール
《編集部》

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