そんな夏の風物詩常連の流しそうめんですが、「今から流しそうめんやろうぜ!」と言われて「よし、すぐ準備しよう」とはなかなかならないのが難しいところです。竹、流水、そしてそうめんを流すだけの十分なスペースの確保は容易ではありません。
我が家の場合も、それほど広くないこともあり気軽に流しそうめんやろうという気にならないのが正直なところ。また、子どもにとって楽しいか退屈かという基準の方が重要なうちは流しそうめんなんて早計、そう思って今まで幾ばくの夏を過ごしてきました。「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ(以下長いのでBSSEJ)」が我が家にくるまでは。
■イマ風流しそうめんは“面白く”なくちゃ!
風流を感じたいという大人目線が邪魔をして、子どもと一緒に流しそうめんを楽しむことを敬遠していた我が家。しかしBSSEJを目にした瞬間、そんな大人目線など「流しそうめんとはこうあるべき」という単なるエゴだということに気づきました。そう、子どもが“面白い”とはしゃぐその姿を見ることこそ風流なのですよ。イマドキなんです。
BSSEJは、スライダーの全長5m、高低差最大73cmとその名に恥じない、数字だけ見てもとにかくデカいことが容易に想像できるスペックです。
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まずは完成したその姿を見てもらいましょう。プールで子どもに大人気なウォータースライダーのミニチュア版という表現がしっくりくるのではないでしょうか。それもそのはず、このBSSEJは東京サマーランドとコラボしており、実際に東京サマーランド内にあるウォータースライダーの技術スタッフが監修しているとのこと。完成度の高さにも納得です。これを目にして興奮しない子どもはまずいません。
■完成までの長き道のり、徐々にテンションが高まるまでが仕様か?
これだけデカいということは、裏を返すとそうめんを流すまでの道のりも長いということにほかなりません。とにかく組み立てるパーツ数が多いことは確かです。
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その数が想像以上に多かったこともあり、箱を目にしたときの高いテンションはどこかに行ってしまいましたが、「完成すればそうめんが流せる」というその一言が子どもたちを奮い立たせます。
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■子ども心を絶妙にくすぐるギミックの数々
完成したBSSEJの巨大さはそのスペックから想像していた以上のもので、子どもはもちろん大人の僕でさえ興奮を隠すことが難しいほど。
さっそくトレイに水を入れ、スイッチをオンにしてスライダーに水を流していきます。スイッチを入れる前はスライダーの継ぎ目から水がこぼれるかもという不安もありましたが、そんな心配は不要でした。スムーズに流れ出す水を見て子どもたちの興奮がより高まります。
水がスライダーを循環するだけでも楽しいことは確かですが、子ども心を刺激するギミックが動き始めてからが本番です。
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水を組み上げた先にある小さなバケツは水が一定以上溜まると放水する仕組みとなっており、水の放水に合わせて激しく回転する水車の動きに子どもたちは大喜び。
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中央に配置されたデカスラとよばれるショートカットコースは、ドロップゲートを開くことで開放されます。子どもが複数いる場合、回転路に陣取る子どもにそうめんを総取りされ、ケンカになることを防ぐ効果も期待できる……かも!?
■自宅そうめんはこれで決まり!
子どもによるスライダーの組み立て所要時間はおおよそ30分ほど(大人だけだと10分前後)。高まる興奮が最高潮に達するのはやはりそうめんを流し始めてからでした。普段そうめんといえば黙々と流し込むように食べる我が子らも、動画の通りスライダーから流れるそうめんに終始興奮を抑えきれない模様です。
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お行儀よく食べることも大事ではありますが、楽しそうにそうめんをすする姿を目にすると、子どもらしく楽しそうに食べることも同じように大事だと改めて感じさせられます。
スライダーの継ぎ目からの水こぼれの心配がなかったのは前述の通りですが、子どもがそうめんをとることに夢中になりすぎた結果、水がこぼれるなんてアクシデントがあったものの、楽しそうな笑顔を見ると笑っていられるのもBSSEJだから為せる業なのかもしれません。
正直申し上げて、パーツの数だけ食後の片付けも大変ではありましたが、子どもたちのはしゃぎっぷりや「またやりたい」という言葉は、そんなことは些細なことだと思わせるに十分です。残暑に、来夏のお昼時や晩御飯にビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボで流しそうめんを家族で楽しむというのもイマ風の風流の楽しみかたなのかなと思います。
(協力:タカラトミーアーツ)