該当防犯ブザーの製造は、西文舘の中国工場で生産した。同社によると、調査機関は電池破裂の原因について「電池の消耗に伴い内部で発生したガスによって内圧が上昇し、破裂を防ぐためのガスケットの安全弁が機能しなかったため、破裂したと考えられる」と分析している。確認された電池破裂はいずれも大事には至っていないが、同社は「大変ご迷惑をおかけしたこと、心より深くお詫び申し上げます。」と謝罪している。
破裂が確認された電池ロット番号は「12-2020」。ほかのロットでは破裂が確認されていないという。
西文舘は該当の電池ロットを購入している者に向け、西文舘へメール、電話、FAXいずれかで連絡してほしいと呼びかけているとともに、防犯ブザー乾電池の交換時期については「1か月に1回は、電池の消耗などの確認をお願いします」と注意喚起している。同社によると、電池は使い切るのではなく、少し音が小さく感じたときが交換サインだという。
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画像:西文舘「安全防犯ブザー(SE-1805K)の電池破裂に関するお知らせ」の一部 問い合わせ先
西文舘は、オリジナル防犯ブザー(SE-1805K)をはじめ、事務用品などの販売を行っている。防犯ブザー(SE-1805K)は電池工業会規格適合品・全国防犯協会連合会推奨品。2005年には、オリジナル防犯ブザー(SE-1800K)が札幌市教育委員会に採用された経験も持つ。
国民生活センターの発表によると、今回の該当品は全国自治体の教育委員会などを通じて、小学校の新入生などに配付されている。インターネット通信販売などで販売されたものについては、対象の乾電池は使用されていないという。国民生活センターは、「(西文舘は)既に把握できている販売先に対して、電池が破裂する危険性がある旨や、今後の対応方法について通知を進めています」と発表している。
注意喚起や詳細情報は消費者庁リコール情報サイトおよび国民生活センターのWebサイトに掲載されているほか、西文舘Webサイトの「安全防犯ブザー(SE-1805K)の電池破裂に関するお知らせ」で確認できる。