プログラミング教育、親は何もしなくてよい?PTA会長のエンジニアパパが解説(3)

PTA会長、エンジニアかつ父親の視点で「プログラミング教育」とは何かを紐解くシリーズ。今回はプログラミング教育に対する親のスタンスや関わり方について考える。

教育・受験 小学生
 PTA会長、エンジニアかつ父親の視点で「プログラミング教育」とは何かを紐解くシリーズ。3回目は、プログラミング教育への保護者はどのように関わるべきか、子どもにはどのように働きかけるべきかを考えていく。

保護者は何もしなくてよい?~「プログラミング教育必修化」で変わること、変わらないこと



 前章では、プログラミング教育とは「プログラミング的思考」を学ぶもので、「プログラミング言語」を学ぶことではないと紹介しました。(前回の記事プログラミング教育で養えるものって?PTA会長のエンジニアパパが解説(2)」はこちら

 本章では、この「プログラミング的思考」の考え方が学校の授業に組み込まれることで、何が変わるのか?そして、保護者の方が考えなければならないこと、すべきことは何かについて考えていきましょう。

押し付けるのではなく、興味を持ってもらうことを重要視する



 前章では、どういった背景と目的があって「プログラミング教育」が必修化されたのか、何を学ぶのか見てきました。では、「プログラミング教育」が学習指導要領に入ったことで、何かすべきことはあるのでしょうか。保護者の方は、その点を不安に感じているかと思います。

 結論から言うと、特別に何かすべきことはありません

 学習指導要領では、プログラミング教育の目的を、子どもたちに「プログラミング的思考」を身につけることとしています。ですから、「プログラミング教室へ通わせなければならない」とか「専用のパソコンを買って準備しなければならない」などといったことはありません。

 小学校の教育課程において重要なポイントは、「興味を持ってもらう」ことです。学んで、身につけることを最終的なゴールとはしていますが、まずは各教科に「興味を持つ」ことが必要不可欠です。将来、職業に就くにあたって多くの選択肢を持たせるために、さまざまなことに触れ、体験してもらうこと。これこそが、小学校の生活において、最重要事項になります。

 もちろん、体験するだけではなく、基礎教養として多くのことを理解・吸収して、中学校課程へ進んでもらう必要はあります。ですが、興味を持って真剣に学ばなければ、記憶にとどめておくこともできません。中学校で聞いた話では、かけ算九九ができない生徒は、一定数存在するそうです。こういったケースは、そもそも算数への興味自体なかったことが要因の1つかもしれません。

 新しく始まる「プログラミング教育」についても同様に、興味を持って体験することが重要であり、小学校ではそのための授業が行われることになるでしょう。こういったことから、保護者の方は、特別に何かを準備する必要はないと言えます。

 そうは言っても、何かをしないと不安だと考える保護者の方も少なくないでしょう。その場合、まずは次の2点に気をつけるとよいのではないでしょうか。

1. 興味をそがない
2. 学びたい・知りたいという知的好奇心に対して、必要なものを提供する

 これらに気をつけながら、具体的にどういったアプローチができるのか、詳しく見ていきましょう。

子どもに読んで伝えたい!おうちではじめるプログラミングの授業

発行:翔泳社

<著者プロフィール:阿部 崇>
外資系IT企業で、コンピュータシステムのアーキテクチャをデザインする仕事に従事。2017年度より区立中学校のPTA会長に就任。教育委員会や教師の方々と接する機会も多く、これまでの経験を活かして、プログラミング教育を広げていく活動を進めている

<著者プロフィール:平 初>
北海道滝川市出身。国内企業のSE(システムエンジニア)、外資系コンピュータメーカーを経て、レッドハット株式会社にてシニアソリューションアーキテクトとして活躍中


《リセマム》

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