【大学受験2020】国立大医学部の定員増、東北大は116人に

 東北大学は2019年11月26日、2020年度東北大学医学部医学科の入学人員の増員について公表した。文部科学省からの認可を受け、2020年度入試から2年間の時限措置として116人に増員する。国立大学医学部の入学定員増員については、東北大学を含む40大学が計画している。

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東北大学入試センター「令和2年度(2020年度)東北大学医学部医学科入学定員の増員について」
  • 東北大学入試センター「令和2年度(2020年度)東北大学医学部医学科入学定員の増員について」
  • 東京大学「令和2年度東京大学入学者募集要項の記載事項の変更について」
  • 千葉大学「令和2年度千葉大学医学部医学科入学定員および募集人員の変更について」
 東北大学は2019年11月26日、2020年度東北大学医学部医学科の入学人員の増員について公表した。文部科学省からの認可を受け、2020年度入試から2年間の時限措置として116人に増員する。国立大学医学部の入学定員増員については、東北大学を含む40大学が計画している。

 医学部の入学定員については、1982年と1997年の閣議決定により、7,625人まで抑制された。しかし、2006年の「新医師確保総合対策」、2007年の「緊急医師確保対策」、「経済財政改革の基本方針2008」などにより増員。2010年度から2019年度は地域の医師確保の観点から、「地域の医師確保の観点からの定員増(地域枠)」「研究医養成のための定員増(研究医枠)」「歯学部入学定員の削減を行う大学の特例による定員増(歯学部振替枠)」の3つの枠組みによる増員を実施。2019年度までの措置とされていたが、2020年度も同様の枠組みで増員を行う。

 東北大学では、文部科学省に医学部入学定員の増員を申請しており、このほど認可を受けたという。これにより、2020年度の入学定員を105人から11人増の116人とする。そのうち、地域の医師確保に係る増員分の9人については新たに地域枠入試を実施。研究医養成に係る増員分の2人については、一般選抜(前期日程)の募集人員を2人増員し、77人を募集する。

 なお、今回の11人の入学定員の増員は2020年度入試から2年間の時限措置だという。

 文部科学省のWebサイトに掲載されている「令和2年度(2020年度)からの国立大学医学部の収容定員の増加に係る設置計画一覧」によると、東北大学を含む国立大学40大学が増員を計画。東京大学は11月20日、申請中だった入学定員増について認可を受けたことをWebサイトに掲載し、理科三類の募集人員を入学者募集要項に記載していた95人から2人増の97人とすると公表した。

 また、千葉大学も11月21日、入学定員を117人に増員すると公表。一般入試枠は前期日程82人、後期日程15人、千葉県地域枠入試は前期日程15人、後期日程5人を募集人員とする。そのほか、京都大学は学部一般入試選抜要項にて、増員後の入学定員107人を記載。前期日程で102人、特色入試で5人を募集する。
《黄金崎綾乃》

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