就職内定学生が親の反対で辞退も…企業は「親確」必至?

 「career ticket (キャリアチケット)」は、就職活動生を対象に「就職活動におけるオヤカク(親確)アンケート調査」を実施。「親確」とは、企業が内定した学生に「入社することについて親から承諾を得たか」を確認する行為。親が反対したことで内定辞退もあったという。

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 「career ticket (キャリアチケット)」は、就職活動生を対象に「就職活動におけるオヤカク(親確)アンケート調査」を実施。「親確」とは、企業が内定した学生に「入社することについて親から承諾を得たか」を確認する行為。親が反対したことで内定辞退もあったという。

 「career ticket (キャリアチケット)」は、2017年から開始した新卒向けキャリア支援サービス。調査は、就職活動中または就職活動の経験がある2020年卒、2021年卒の大学生300人(男性140人、女性160人)を対象に、2019年9月23日~28日にインターネットを利用して行われた。

 「親確」とは、新卒の就活における新用語で、企業から内定受諾した学生に対して「自社に入社することについて親から承諾を得たか」と確認をする行為のことを指す。近年、学生本人が内定先を親に報告した際に、親が反対したことで内定辞退につながったり、親から企業側にクレームが入るなどの事態を防ぐために、企業側から学生に対して事前に確認することが重要になっているという。

 アンケートで、「親確」という言葉を知っているかを聞くと、学生の約8割が「知らない」と回答し、「知っている」と回答した学生は15.7%と少なかった。また、親に就職活動について反対されたことがある学生は22.7%だった。性別で見ると、男子学生は14.8%、女子学生は33.3%が反対されており、女子学生の方が反対されている割合が高かった。

 具体的な反対理由でもっとも多かったのは、「ネットでよくない評判や噂を聞いた」24.1%、「将来性がない」22.9%、「福利厚生」15.7%と続いた。性別で見ると、男子学生の反対理由でもっとも多かったのは「将来性がない」、女子学生の反対理由でもっとも多かったのは「ネットでよくない評判や噂を聞いた」と、内容の違いが見られた。

 親に就職活動について相談をするタイミングとしては、「内定を得たとき」26.5%ともっとも多く、ついで「企業選びのとき」17.3%、「就職活動がうまくいかないとき」16.3%と続いた。

 career ticketは、内定を受諾したのにも関わらず、親が反対したことで内定辞退する学生が増えないよう、学生に「オヤカクしたか」と確認する企業が今後も増えていくことが予想されるとまとめている。
《田中志実》

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