6割が育児の「身体的」「心理的」負担感じる…ママリ

 情報アプリ「ママリ」を提供しているコネヒトと日本財団は共同で「パパ・ママの育児への向き合い方と負担感や孤立感についての調査」を実施。6割が育児の「身体的」「心理的」負担を感じていた。育児休暇取得については意見が分かれており、理由も多様な結果となった。

生活・健康 保護者
育児の「身体的」「心理的」負担について
  • 育児の「身体的」「心理的」負担について
  • 夫(パートナー)に育休を取得してほしいと思うか
  • 育休中の夫(パートナー)の家事および育児時間
  • パパ・ママの育児への向き合い方と負担感や孤立感についての調査
 情報アプリ「ママリ」を提供しているコネヒトと日本財団は共同で「パパ・ママの育児への向き合い方と負担感や孤立感についての調査」を実施。6割が育児の「身体的」「心理的」負担を感じていた。育児休暇取得については意見が分かれており、理由も多様な結果となった。

 調査は、「ママリ」のユーザーで子どもが1人以上いるママ3,899人を対象に、2019年10月15日~23日、インターネットを利用して実施した。

 「育児/子育ての『身体的』負担」を聞くと、「とても負担」「少し負担」と65.5%が回答。さらに「心理的負担」を聞くと、「とても負担」「少し負担」と59.1%が回答し、約6割が育児に対して「身体的」「心理的」負担を感じていることがわかった。

 「今後、夫(パートナー)に育児休暇を取得してほしいと思うか」という質問には、「とてもそう思う」「ややそう思う」が52.5%、「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」が47.5%と、同程度という結果になった。

 育児休暇を取得してほしい人の育休中に期待することは、「細かい家事や育児のタスクを分担する以上に、心理的負担を分担したい」「しっかり自分の子どもだということを知ってほしい」「おもに家事と上の子のケア」「家事も育児も一通りできるようになって欲しい」と理由はさまざまだった。

 一方、育児休暇を取得してほしくない人の理由は、「普段から家事や育児をやってもらっているので特に必要と感じていない」「夫の様子を見ると、子育てに自主的に取り組めるとは思えないから」「自分のペースで子育てをしたいのとお給料の面で不安」「夫婦2人でキャリアを喪失する必要はないと思う」となった。

 ちなみに、「育休中の夫(パートナー)の家事および育児時間」は、「1時間以下」が17.7%、「1時間超2時間以下」が14.6%で、約3人に1人が家事・育児に1日あたり2時間以下と短時間の結果になった。また、「育児をしている今の自分や現在の生活にどの程度満足しているか」という質問では、役割分担を「タスク化」したり、話し合う場の頻度や役割分担の納得度が低いと、生活満足度も低い傾向があることがわかった。

 調査の結果から、育児休暇へのスタンスは多様であり、活用方法の啓蒙とともに、各夫婦に合った育児スタイル・育休へのスタンスを話し合う機会が必要なようだ。コネヒトでは「男性育休」の質の向上にむけ、「パパの育休の過ごし方を考える」冊子を制作・配布するため、クラウドファンディングを行っている。
《田中志実》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top