NEXERと「ともがく」は、小学生から高校生の子供がいる保護者100名を対象に「子供の家庭学習と保護者の声かけに関するアンケート」を実施した。調査期間は2025年12月11日から12月21日。子供が家でダラダラしていると、つい「宿題やったの?」「勉強しなさい」と声をかけてしまう保護者は少なくない。しかし、そうした声かけが子供との関係を悪化させてしまうケースもあるようだ。
調査ではまず、子供に「宿題やったの?」が27%、「たまにある」が25%となり、あわせて68%の保護者が「声かけをしたことがある」と回答した。一方で「ほとんどない」が18%、「まったくない」が14%と、約3割の保護者は声かけをほとんどしていないことがわかった。
声かけをする理由としては「気になるから。やるべきことをやれる子になってほしいから」(30代・女性)、「言ってもうるさく思われることはわかってはいるが、刺激しないと始められないときもあるので。テレビやゲームのやめるタイミングをわからせるため」(40代・女性)、「言わないとダラダラ過ごしているので」(40代・女性)といった回答が寄せられた。
また「毎日言うと気が進まないと思うので」(40代・男性)と、子供の気持ちに配慮しながら声かけの頻度を調整している保護者の姿も見られた。「スマートフォンを見て遊んでいることが多いから」(40代・女性)、「勉強をする習慣をつけさせたいから」(40代・女性)など、将来を見据えた思いから声をかけている保護者も少なくない。
次に、声かけをしたことがある保護者に、声かけが原因で子供との関係がギクシャクしたり、喧嘩になったことがあるか聞いた。「よくある」が5.9%、「ときどきある」が39.7%となり、あわせて約46%の保護者が声かけによって子供との関係がギクシャクした経験があると回答した。
ギクシャクした理由としては「今やろうと思ってた。言われるとやりたくなくなる。と言われた」(30代・女性)という子供からの反発がもっとも多かった。子供にとって、自分のタイミングで始めようとしていた矢先に声をかけられることは、やる気を削がれる経験になっているようだ。
また「反抗的な態度をとられるので、こちらもイラっとするから」(40代・女性)、「今やろうと思ってたのに、とか言われる」(40代・女性)、「子供が監視されているとイライラした」(40代・女性)といった回答もみられた。「何回言っても、聞かないので、強く言ってしまい、そんな言い方をするからできないと反抗してきて、言い合いになる」(40代・女性)という声からは、お互いに感情的になってしまうようすがうかがえる。
続いて、声かけをしなくても、子供が自分から勉強を始めることがどのくらいあるか聞いた。「毎回自分から始める」が20%、「自分から始めることの方が多い」が33%、「たまに自分から始める」が37%となり、あわせて90%の保護者が「子供が自分から勉強を始めることがある」と回答した。
最後に、子供の学習に関する声かけについて、日ごろ感じている課題や悩みを聞いた。「勉強をしないといけない理由を上手く説明したい。習慣をつけてもらいたいがどうすればよいかわからない」(30代・女性)、「よい声かけがわからない」(40代・女性)、「自分からやる気にさせるのが難しいです」(40代・女性)といった回答が寄せられた。
また「つい怒ってしまう。正しい声かけがわからない」(40代・女性)、「付かず離れずで温かく見守る距離感が難しい」(50代・男性)、「説教っぽくならずに、なぜ学習が大切なのかをわからせたい」(50代・男性)という声もあり、感情的にならずに子供に伝えることの難しさや、見守りと介入のバランスに苦心している保護者の姿が見えてきた。
今回の調査では、約7割の保護者が子供に「宿題やったの?」「勉強しなさい」といった声かけをしており、そのうち約半数が声かけによって子供との関係がギクシャクした経験があることがわかった。声かけをする理由は「子供の将来のため」「勉強習慣をつけさせたい」という思いからだが、子供にとっては「今やろうと思っていたのに」と反発を招くきっかけになることも少なくない。
多くの保護者が「正しい声かけがわからない」「やる気を引き出す方法が知りたい」と悩んでいる。一方で、9割の子供が自分から勉強を始める機会があることも明らかになった。子供の自主性を尊重しながら、適切なタイミングで見守ることが、親子関係を良好に保ちつつ学習習慣を身に付けるポイントとなるのかもしれない。家庭学習を継続するためには、子供が自分のペースで取り組める環境づくりと、無理なく続けられる教材選びが重要といえるだろう。

