学修実感高いほど仕事の満足度高く…学習院大卒業生調査

 学習院大学は2020年1月22日、「2018年度卒業生調査 集計・分析報告書」を公開した。学修実感と大学時代の活動やキャリアとの関係 を調査したもので、学部卒業時に学修実感が高い卒業生は現在の仕事への満足度が高いことがわかった。

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 学習院大学は2020年1月22日、「2018年度卒業生調査 集計・分析報告書」を公開した。学修実感と大学時代の活動やキャリアとの関係を調査したもので、学部卒業時に学修実感が高い卒業生は現在の仕事への満足度が高いことがわかった。

 調査は、大学での学びと卒業後のキャリアや生活との関係を知るため2016年度から実施。調査を通じ、卒業生の大学在学中の学習や諸経験が卒業後のキャリアや生活とどのような関係あるのかを検証している。今回は2013年3月の学部卒業生302人(男性120人・女性182人)を対象に、2018年11月7日~2019年2月19日にインターネットなどを利用して実施した。

 調査項目は、大学時代の学習時間や学習習慣、課外活動の取り組み、卒業論文・卒業研究の意義など大学時代についての質問のほか、就業状況、現在の仕事の内容、仕事で役立っている大学での学びなど27項目を聞いた。

 項目ごとの集計、解説のほか、「今までの卒業生調査から見えてきた5つの『わかってきたこと』」では、これまで実施した3回の卒業生調査を分析。学部卒業時の知識や能力の学修実感を聞いたところ、5段階評価の平均値が過去3年間ほぼ同様の結果になった。それぞれの知識や能力の学修実感の得やすさは、3学年とも変わらないことがわかった。いずれの学年においても実感が高かった能力は、情報を収集・整理する力、他者の話を聴く力、他者と協力する力であった。

 また、卒業時に高い学修実感を得ていた卒業生ほど、学生時代の学習時間が長かった。さらに、各授業科目、そのほかの学習や、サークル・ボランティアなどの課外活動、就職を希望する業界に関係するアルバイトなどへの取組み意欲が高かったこと、教員や友人との人間関係・大学の授業・窓口サービス・大学生活全般への満足度が高かったことも明らかになった。

 現在の仕事や生活に関する回答を分析したところ、高い学修実感を得ていた卒業生は、学部卒業5年後現在の仕事に対して、満足度が高いことがわかった。特に、仕事の内容、給与や処遇、上司との人間関係、仕事を通じた成長の満足度が高かった。また、卒業時に高い学修実感を得ていた卒業生ほど、卒業直後に就いた仕事は自分の夢や興味との関わりが深いと感じ、学生時代の学びが現在の仕事に役立っていると感じてた。

 「大学時代を振り返って、もっと熱心に学習や経験しておけばよかったと思うこと」では過去2学年と同様に、外国語の学習の回答値がもっとも高かった。卒業時の学修実感の高低によらず後悔の度合いは同程度だった。

 さらに学部卒業時の学修実感と、学部卒業5年後現在の能力実感について、卒業時の学修実感の感じ方のグループ分けを用いて変化や差を分析したところ、卒業5年後もグループ間の高低順は保たれるが、卒業時の実感が低かった卒業生ほど卒業後に能力実感を高め、実感の差は縮まっていた。

 集計結果は大学のWebサイトで公開している。
《田中志実》

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