菅公学生服（カンコー学生服）は、毎月最終火曜日に発信している調査レポート「カンコーホームルーム」Vol.229において、「学校制服・体操服のリユースに関する意識」の調査データを公開した。調査の結果、保護者の8割は学校制服・体操服のリユースについて「良い」印象を持っていることが明らかになった。
学校制服や体操服は、卒業や成長により着られなくなることが多い。これらのリユース（再利用）には、知人や友人、学校のバザーやお譲り会、リユースショップ、インターネットを利用した通信販売サイトなどが利用されている。今回の調査では、小学・中学・高校生の子供を持つ保護者2,400人を対象に、学校制服・体操服のリユースに対する印象や提供意向、環境に配慮した制服の印象について聞いた。
調査結果によると、学校制服・体操服のリユースについて、全体の約8割が「良い」と回答。具体的には、制服については「とても良い」32.3％と「まあ良い」54.5％をあわせた86.8％が良い印象を持っている。体操服については「とても良い」21.4％と「まあ良い」52.8％をあわせた74.2％が良い印象を持っているが、制服に比べると10ポイントほど低い結果となった。
また、保護者が子供の着なくなった制服や体操服をリユースに出したいかについては、制服が「ぜひ出したい」25.2％と「どちらかと言えば出したい」46.6％をあわせた71.8％がリユースに出したいと回答。体操服については「ぜひ出したい」20.0％と「どちらかと言えば出したい」39.3％をあわせた59.3％が出したいと回答しており、半数以上の保護者がリユースに前向きな姿勢を示している。
さらに、環境に配慮した「エコな制服・体操服」については、全体の約9割の保護者が良い印象を持っていることがわかった。「とても良い」全体30.8％（小学生30.3％、中学生30.9％、高校生31.3％）と「まあ良い」全体57.7％（小学生57.8％、中学生57.6％、高校生57.6％） と、小・中・高校生の保護者間での印象に大きな違いは見られなかった。
リユース活動は、不要になった制服や体操服を提供することで、必要としている人が再度利用できる点が大きな特徴だ。経済的な側面だけでなく、衣類ゴミを削減する環境保護の観点からも「エコな制服・体操服」の取組みとして、一層広がりをみせているという。今回の調査結果は、学校制服・体操服のリユースが保護者にとって受け入れられていることを示しており、今後のリユース活動の推進に期待が寄せられる。
