個別指導の学習塾「明光義塾」を展開する明光ネットワークジャパンは2026年10月14日、「中学3年生保護者の高校選び実態調査」の結果を公表した。高校授業料の実質無償化が進む中、保護者の6割が高校選びの「選択肢が広がった」と感じる一方、授業料以外の費用への経済的な不安は約7割にのぼることがわかった。
調査は2026年9月15日~9月18日、2027年4月に高校進学を予定している中学3年生の保護者1,000人(全国480人、東京260人、大阪260人)を対象に、インターネットリサーチで実施した。2025年4月に「高等学校等就学支援金制度」が拡充され、2026年4月からは私立高校への支援上限額も引き上げられるなど高校授業料の実質無償化が進む一方、修学旅行費や学校行事費など授業料以外の費用、公立高校の再編・統廃合など考慮すべき点もあることから、高校選びの実態を調査した。
高校授業料無償化によって子供の高校選びの選択肢がどの程度広がったと感じているか調査したところ、60.0%が「広がった」(「とても広がった」20.6%、「やや広がった」39.4%)と回答した。また、直近で高校に進学した兄・姉がいる保護者569人に、兄・姉の高校選びと比べて現在中学3年生の子供は私立高校を選びやすくなったと感じるか調査したところ、45.1%が「選びやすくなった」(「とても選びやすくなった」13.5%、「やや選びやすくなった」31.6%)と回答。兄・姉の高校選びを経験した保護者の間でも、私立高校を選択肢として捉えやすくなっていることがうかがえる。
子供の高校を選ぶ際に重視していることについて調査したところ、最多回答は「子供本人の希望」56.9%、ついで「通学時間・通いやすさ」48.7%、「校風・学校の雰囲気」36.7%と続いた。「子供本人の希望」がもっとも重視されており、本人の意向を踏まえて高校を選ぶ保護者が多いことがうかがえる。また、子供の高校進学・志望校について、おもに誰の意向をもとに決めているか調査したところ、57.1%が「おもに子供本人の意向」と回答。ついで「子供と保護者で相談」が31.1%、「おもに保護者の意向」が7.6%となり、高校選びだけでなく志望校の決定においても、子供本人の意向を中心に進路を考える家庭が多いことがうかがえる。
私立高校へ進学した場合に授業料以外で必要となる費用について、現在把握しているものを調査したところ、最多回答は「修学旅行・学校行事費」66.3%、ついで「入学金」66.1%、「制服・指定用品費」65.1%と続いた。一方、高校授業料が無償化されても、授業料以外の教育費や学校生活にかかる費用について経済的な不安を感じるか調査したところ、68.8%が「不安を感じる」(「とても不安を感じる」30.7%、「やや不安を感じる」38.1%)と回答。高校授業料の負担が軽減される一方で、授業料以外の教育費や学校生活にかかる費用については約7割の保護者が経済的な不安を感じており、高校進学にかかる費用を考える際には、授業料だけでなくそれ以外の費用も含めた負担を見据える必要があることがうかがえる。
少子化や定員割れなどを背景に公立高校の再編や統廃合が進められている中、居住地域や通学可能な範囲にある公立高校が再編・統廃合されることについて不安を感じるか調査したところ、56.7%が「不安を感じる」(「とても不安を感じる」16.9%、「やや不安を感じる」39.8%)と回答した。公立高校の再編・統廃合は、進学を控える家庭にとっても関心の高いテーマとなっていることがうかがえる。また、公立高校の統廃合・閉校が進むことは子供の高校選びに影響すると思うか調査したところ、57.2%が「影響すると思う」(「大きく影響すると思う」16.2%、「ある程度影響すると思う」41.0%)と回答。公立高校の統廃合・閉校について、約6割の保護者が高校選びに影響すると考えていることがわかった。

