【高校受験2020】神奈川県公立高校<特色検査・共通>講評

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、神奈川県公立高校の特色検査の講評を速報する。

教育・受験 中学生
2020年度(令和2年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜<特色選抜>講評
  • 2020年度(令和2年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜<特色選抜>講評
 令和2年2月17日(月)、令和2年度(2020年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜のため、学力向上進学重点校などで特色検査が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、特色検査(共通問題・共通選択問題)の講評を速報する。

特色検査・共通問題 講評
(湘南ゼミナール 提供)



問題の概要


 複数文の素早い読解力が求められる、英語・国語の文章題

 昨年から導入されている「共通問題」は、昨年同様に大問2題の構成で、問1は英語の会話文、問2は国語の文章を題材にした出題であった。

 問1は「缶」をテーマにしたもので、昨年は1つであった会話文が2つになり文章量が大きく増加。問2は「ボランティア」をテーマにしたもので、昨年は3つあった文章が2つにはなったが、全体の文章量は増加した。問1は昨年3ページだったものが4ページに、問2は昨年4ページだったものが6ページと増加している。

設問の特徴


 「科目横断」を観点にした出題

 問1・2ともに、昨年同様5問ごとの出題であった。問1は英文の中で、数学の文字式(空間図形)、社会の資料読み取りが出題され、問2は国語文の中で、数学の「場合の数」が出題されるなど科目を横断した総合的な理解力が求められた。また、問1は図や表・グラフからの読み取りを要し、問2は複数文章の「まとめ文」を利用した出題であるなど、昨年の出題を踏襲する部分が多くみられた。

課題と対策


 時間を意識して文章題を解く

 英語・国語としての設問の難易度は決して高くはないが、文章量が増加したこともあり素早く文章を読み取れるようにする対策が必要となる。一方で、「科目横断」であるため、英語・国語の力だけでは解けない出題に対応できるよう、他教科の力を向上させることも忘れてはならない。

特色検査・共通選択問題 講評
(湘南ゼミナール 提供)



問題の概要


 多角的な思考を要するバラエティーのある出題

 昨年4種類であった「共通選択問題」は、5種類に増加した。このうち、各校が2種類を選択する形となった。ページ数は、昨年は各大問が3~4ページであったものが、今年は4~6ページと増加傾向にある。

<大問のテーマ>
 問3は、「だまし絵」をテーマとし、美術・数学・社会などの「科目横断」の出題を中心とした大問。

 問4は、論理を問う四コママンガの問題、鮎を題材とした俳句からの問題、正四面体の展開図の問題、駐車方法に関するパズルの問題という独立した4問からなるバラエティーのある大問。

 問5も、立方体を積み重ねる問題、特殊な数列を考える問題、ケッペンの気候区分に関する問題、文章から相撲の勝敗結果を論理的に考える問題という独立した4問からなる、バラエティーのある大問。

 問6は、論理演算子の「AND」「OR」をテーマとした出題を中心に、未知のルールなどを読み解き、それを使って思考する力をはかる大問。

 問7は、「時差」や「風」など社会・理科の学習内容を中心に活用する力をはかる大問。

<各校の選択問題>
川和高校…問3、問4
湘南高校…問3、問5
希望ケ丘高校・横浜平沼高校・柏陽高校・横須賀高校・茅ケ崎北陵・小田原高校・大和高校・相模原高校…問3、問6
鎌倉高校…問3、問7
光陵高校・横浜緑ケ丘高校・多摩高校…問4、問7
平塚江南高校…問5、問6
横浜翠嵐高校・厚木高校…問6、問7

設問の特徴


 選択式解答中心だが、思考を必要とする出題

 問3は、(ア)~(カ)6問の出題。記述式解答はなく、すべてが選択式解答で比較的取り組みやすかったといえる。ところが、思考を要する出題も含まれており、設問によってかかる時間が大きく異なる出題であった。また、この大問は6ページとなっていることもあり、量は設問数以上に多く感じるものであった。

 問4は、(ア)~(エ)の中で計8問の出題。出題数は多く、バラエティーのある思考が求められた。漢字や数値などの簡単な記述式解答と選択式解答の両方が出題された。

 問5は、(ア)~(エ)の中で計7問の出題。出題数は多く、バラエティーのある思考が求められた。ほとんどが記述式解答であり、20字以内という指定語句を含む長文記述の出題も含まれていた。

 問6は、(ア)~(オ)の中での計6問の出題。複数回にわたる思考を必要とする問題であった。選択式解答を中心としながらも、数値の記述式解答を含む出題もあった。

 問7は、(ア)~(エ)の中での7問の出題。手数の多い思考を必要とする問題が多い特徴があった。選択式解答もあるが、ほとんどが記述式解答であり、20字~30字という指定語句を含む長文記述の出題も含まれていた。

課題と対策


 日常の様々な面に深く興味を持ち、思考する習慣をつける

 大問により必要とされる力は多岐にわたるが、以下の2点が重要。

 1点目は、「分野融合」という側面では、技能系4科目の学習に対してもしっかりと取り組むことが必要である。さらには、学校での学習内容だけにとどまらない、日常の中にある事象や知識への興味・関心や、その原理原則への興味・理解が問われている。近年重視されている分野に関する情報に触れる機会を積極的に増やし、「なぜ」を突き詰めていくことが必要だ。

 2点目は、しっかりとした情報把握をした上で、論理的思考ができるよう物事を深く思考する習慣が必要である。パターン化された解法などを習熟することにとどまらず、新たな事象を理解し、それを論理的な思考のもと解決していく力が問われている。新たな事象に触れること、論理的に思考することを多く経験していくことが必要だ。

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 このレポートは令和2年2月18日(火)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。

協力:湘南ゼミナール(執筆:特色検査・特色検査突破セミナー責任者/渡邉豪)
《編集部》

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