<理科>講評(京葉学院 提供)
昨年の後期と同様、大問で8題出題されました。物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。全体的には基本的な問題が多いですが、思考力を問う問題や難度の高い計算問題も出題されており、さらに回答数も増えていますので、難易度は昨年並みと思われます。
1.地層と堆積岩(地学)
「岩石・化石」に関する問題でした。問われた知識は基本的なものでしたが、(3)は図の情報を整理し、適切なものを判断する思考力が必要な問題でした。
2.化学変化(化学)
「炭酸水素ナトリウムの分解」に関する問題でした。実験の操作や結果に関する基本的な知識を問うもので、難しい問題ではありませんでした。
3.消化(生物)
「だ液のはたらき」に関する問題でした。基本的な知識を問う内容で、どの小問も難しいものではありませんでした。(4)は、だ液だけでなく、胃液、すい液についても問われましたが、教科書の学習で対応できる内容でした。
4.運動(物理)
「運動」に関する問題でした。小問はどれも基本的な内容でしたが、(3)は条件にあうものを正確に選び、単位にも気をつけなければなりませんでした。
5.生物どうしのつながり(生物)
「食物連鎖」に関する問題でした。この単元に関する基本的な内容よりも、「外来種」や「生物濃縮」などの、人間の活動の影響で起こる例外的な事例を扱った内容で、教科書の細かい知識が問われました。また、(3)(b)の計算問題は、問題を正確に読みとることと、生物濃縮について理解していることが必要で、難度の高い問題でした。
6.物質の性質・密度(化学)
「金属やプラスチックの性質」に関する問題でした。各小問は、物質の性質を問う基本的な問題でしたが、問題文と表の正確な読みとりや計算が必要な問題もあり、ていねいに解答したい問題でした。
7.天気の変化(地学)
「海陸風」と「日本の気象」に関する問題でした。どの小問も教科書の基礎的な内容で、(4)の記述問題をふくめて、すべて正解したい問題でした。
8.音の性質(物理)
「音の性質」に関する問題でした。(3)の計算問題は難しい問題ではありませんでしたが、(4)の音源の位置を特定する問題は、与えられた条件に基づき距離を計算し、その条件にあうように位置を決めなくてならず、難度の高い問題でした。
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このレポートは令和2年3月2日(月)に速報として京葉学院により作成されたもの。
協力:京葉学院