鳥取県、運動部向け感染症対策ガイドライン策定…ハイタッチ・回し飲み控える

 鳥取県は2020年8月12日、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を講じた、運動部活動実施のガイドラインを策定した。松江市の高校の運動部でクラスターが発生したことから、Webサイトで顧問や生徒個人が対応すべきことを細かく明記している。

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 鳥取県は2020年8月12日、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を講じた、運動部活動実施のガイドラインを策定した。松江市の高校の運動部でクラスターが発生したことから、Webサイトで顧問や生徒個人が対応すべきことを細かく明記している。

 鳥取県が策定した「運動部活動における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」では、活動は「鳥取県運動部活動の在り方に関する方針」および「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~『学校の新しい生活様式』~」に則って実施する。そのほか、感染防止対策を十分に行うとともに、生徒の体調に十分配慮するなど。

 顧問が対応すべきこととして、活動前に自身の体調を確認し、発熱などの風邪の症状がある場合には指導を行わない。活動前後および活動中に生徒の体調確認を適宜行う。コンタクトスポーツ(柔道、剣道、相撲、なぎなた、レスリング、ラグビー、ボクシング、空手道、バスケットボール、ハンドボール、サッカー、フェンシングなど)は、中央競技団体が対人的活動の実施を認めている場合、かつ2週間発熱などの風邪の症状がない場合のみ可能とする。ただし、鳥取県版新型コロナ注意報などが発令されていない場合、かつ医師の診断により練習への参加が許可された場合は可とする。そのほか、用具などの適宜消毒、ミーティングの際の3密を避けるなど細かく明記している。

 生徒は水分補給のための飲料は、個人で準備し、回し飲みなどを行わない。タオルは、個人で準備しほかの部員と共有しない。タイマーやストップウォッチなどの操作は、可能な限り担当する人を限定する。仲間同士のハイタッチや抱擁は控える。ビブスなど洗濯が必要なものは、当番や担当が洗濯をするのではなく、使用した個人で洗濯するなど。

 県外への遠征(大会参加、合同練習、合宿、練習試合)および県内への受け入れ(合同練習、合宿、練習試合)を行う場合は、感染防止に万全の注意を払うこと。なお、県が設定する「特別感染警戒地域」「重要感染警戒地域」「感染警戒地域」への遠征および対象地域からの県内への受け入れを実施する場合は、より特段の感染防止対策を徹底したうえで実施すること。

 また、7月29日版の「大会参加および実施におけるガイドライン」では、県外で開催される大会への参加は、中国、四国、関西において許可し、宿泊を伴う遠征についても許可していた。しかし8月12日版では、県外で開催される大会への参加や宿泊を伴う遠征について、当面8月中は行わないと改訂している。
《田中志実》

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