近畿日本鉄道(近鉄)は9月2日、リニューアルされた団体用車両20000系「楽」を、9月19~27日に一般の臨時列車として運行すると発表した。「楽」は、老朽化した20100系初代「あおぞら」を置き換えるため1990年10月にデビュー。眺望性を重視した2階建て車両とハイデッカー車両からなる4両編成で、当初は黄・白・オレンジの3色を使った塗色となっていた。しかし2020年でデビューから30年近くが経過したため、このほどリニューアルされ、車体は「漆メタリック」と呼ばれる漆色となりイメージチェンジ。2階建てとなる両先頭車は、2階部にフリースペースの「楽VISTAスポット」、1階部に床を天然木のフローリングとしたフリースペースが設置されている。「楽」が充当される臨時列車は、往路が大阪上本町9時28分発五十鈴川行き、復路が五十鈴川16時34分発大阪上本町行きで、途中、鶴橋・大和八木・伊勢市・宇治山田の各駅に停車。往路は大和八木までが乗車のみ、伊勢市からが後車のみ。復路は伊勢市までが乗車のみ、大和八木からが降車のみとなる。乗車には乗車券のほかに、9月8日5時30分から9月27日まで近鉄の特急券発売駅で発売する「臨時列車『楽』利用券」(大人400円・子供200円)が必要で、乗車当日の利用券は、往路が大和八木発時刻、復路が伊勢市発時刻までの発売となる。各列車70人の定員制列車となるため、座席指定はされない。