<国語>講評
(湘南ゼミナール 提供)
全体の大問構成や問題形式は例年通りであった。難易度も例年通りで、比較的解きやすいものだった。
問1の漢字は、(イ)のCの3の「細則」がやや難しめであったが、他の漢字の読み取り・選択は易しかった。
問2の古文は、昨年と同様に文意がつかみやすいものであった。選択問題は根拠が明確で、解きやすいものであった。
問3の小説は、江戸時代の話であるが、時代的な古さによる読みにくさはなかった。会話文が多く、かつ心情が丁寧に描写されているので、読み取りやすいものだった。選択問題では、本文の根拠を言い換えたものが少し難しいものであるものの、全体的には解きやすいものであった。
問4の論説文は、「インターネットと書籍における情報と知識」に関するもので、読み取りやすいものであった。問題は、(イ)や(ク)が少し難しいものであるが、全体的には解きやすいものであった。
問5の資料問題は、身近な環境問題を扱ったもので、内容として理解しやすいものであった。(イ)の条件作文は、問題内容を把握し、会話文から適切な情報をつかみ、グラフから読み取れることを記述するという解法を用いれば、短時間で答えを出すことができたであろう。
神奈川県の入試では、これまで同様に文章読解力、時間内に解ききる情報処理能力、解答力を高める必要がある。神奈川県入試を意識しつつも、全国都道府県の入試問題を解き、様々なパターンに慣れておくことが重要である。
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このレポートは令和3年2月15日(月)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:教務支援部 国語科責任者 伊藤宏樹氏)