国土交通省鉄道局施設課は3月31日、北陸新幹線金沢~敦賀間の工事実施計画を変更認可したと発表した。同区間の建設に際しては、2020年に敦賀駅駅部や加賀温泉~芦原温泉(あわらおんせん)間の加賀トンネル(5.463km)で工事の不調不落が発覚し、開業時期の先送りや、事業費の金額が徐々に増す「増嵩(ぞうすう)」が余儀なくされていた。このため、2020年12月には工事主体の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)に対して業務改善命令が出され、工事の本拠を大阪支社から現地に近い北陸沿線へ移し、沿線自治体との連携を密に行なうなどの改善策が示された。今回の認可により、開業予定時期を当初の2022年度末から2023年度末に変更。事業費は約1兆4121億円から2658億円増の約1兆6779億円となることが正式に決定された。