NEXCO中日本は6月30日、東芝が実証してきた「路面変状把握の高度化・効率化に寄与する画像認識技術」を実用段階に移行すると発表した。NEXCO中日本が立ち上げたオープンイノベーション推進組織「イノベーション交流会」で提案された技術実証17件の中から業務への導入効果が得られると判断され、実用段階に移行する。実証する技術は、ドライブレコーダーで取得した映像を、道路の舗装が剥がれる「ポットホール」の検知に活用することで、現在パトロール員が目視で行っている点検業務の高度化・効率化するもので、同期補修につながるなど、業務プロセス見直しなどの効果が見込まれる。これまでの実証であらかじめ多くのポットホール画像を教師データとして学習する「パターン認識方式」の検知技術が活用できることを確認したという。今後、ポットホールを検知したリアルタイムの情報を道路管制センターで一元的にコントールするとともに、ポットホールの教師データをさらに蓄積して小さなポットホールの検知精度の向上を図る。イノベーション交流会の技術が実用段階に入るのは7件目となる。