【高校受験2022】神奈川県公立入試<社会>講評…昨年より難化

 令和4年2月15日(火)、令和4年度(2022年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、学力検査「社会」の講評を速報する。

教育・受験 中学生
【高校受験2022】神奈川県公立入試<社会>講評
  • 【高校受験2022】神奈川県公立入試<社会>講評
 令和4年2月15日(火)、令和4年度(2022年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。全日制課程の確定志願状況は、募集人員4万530人に対し4万7,513人が出願し、競争率は1.17倍となった。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「社会」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

<社会>講評
(湘南ゼミナール 提供)



 平均点が大幅に上昇した昨年度と比べて難化した。全体の大問構成は昨年度と同様であったが、問題形式は、昨年まで5問程度出題されていた記述問題がなくなり、昨年大幅に減少した6択や8択の問題が増加した。

問1・問2の地理は、基本的な知識とともに、資料を読み取る問題が多く出題された。特徴的であったのは問1の(エ)。州別農作物の生産量割合からコーヒー豆を選ぶ問題では、米と小麦の選択肢を確定させることは容易だったが、バナナとコーヒー豆の判断で迷った受験生が多かっただろう。
問3・問4の歴史は、歴史の流れや語句内容を正確に理解している必要がある問題が多く、特に世界の歴史と日本の歴史を関連付ける出題が例年より多く見られた。
問5・問6の公民は、正誤問題が中心で、正確な知識に基づいて丁寧に選択肢を吟味する必要があった。問5の(エ)では、正誤判断の8択問題が初めて出題された。
問7は昨年度同様、地理・歴史・公民の融合問題が出題された。(ア)の問題では、分割された略地図が用いられており、地球上のどの地域を表しているかを判断する必要があった。
全体を通して、資料読み取りの問題で選択肢一つひとつを丁寧に吟味する必要があり、ミスなく最後まで解き切る集中力が必要だった。

 今後の対策としては、教科書の知識を定着させることはもちろん、語句を正しく説明できるようにすることを普段から意識して学習するとよい。また、教科書本文以外の資料やグラフにも目を通しておく必要がある。様々な問題パターンに慣れるためにも、神奈川県以外の全国都道府県の問題を解くことも重要である。

--

 このレポートは令和4年2月15日(火)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。協力:湘南ゼミナール(執筆:教務支援部 社会科責任者 久野哲史氏)
《編集部》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top