【高校受験2022】千葉県公立高校入試<理科>講評…取り組みやすい問題が多く難易度は昨年の本検査並み

 令和4年2月24日(木)と25日(金)、令和4年度(2022年度)千葉県公立高等学校入学者選抜が実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査「理科」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2022】千葉県公立高校入試<理科>講評
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 令和4年度(2022年度)2月24日(木)、千葉県公立高等学校入学者選抜において、国語、数学、英語の学力検査が実施され、2月25日(金)には理科と社会の学力検査が実施された。千葉県教育委員会が2022年2月21日(月)に発表した一般入学者選抜等の確定志願状況によると、全日制が募集人員3万1,320人に対し3万4,637人が志願し、志願倍率は1.11倍。

 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<理科>講評
(京葉学院 提供)



 昨年度の本検査と同様、大問で9題出題されました。大問1が小問集合で、大問2~大問9は、物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。新課程の学年にとらわれない出題もありました。多くの情報を正確に整理しなければならない難度の高い問題や思考力を問われる問題が減り、取り組みやすい問題が増えたため、全体的な難易度は昨年並みと思われます。

1.小問集合


 物理、化学、生物、地学の各分野から1問ずつ出題されました。いずれも基本的な内容の問題で、全問正解が望まれます。

2.動物の体のつくり(生物)


 「草食動物と肉食動物」・「脊椎動物」の特徴に関する問題と、「相同器官」に関する問題でした。教科書に沿った基本的な知識が問われました。

3.物質の状態変化(化学)


 「エタノールの状態変化」・「密度」に関する問題でした。また、(1)の「分子からできている物質」は「物質の成り立ち」からの問題でした。教科書に沿った基本的な知識が問われ、難度の高い問題はありませんでした。

4.日本の気象(地学)


 「冬の日本付近の天気の特徴」に関する問題でした。すじ状の雲を再現する実験は教科書に沿った基本的なものでした。(4)は数値処理が必要ですが、教科書の内容を学習していれば解答できる問題でした。

5.電流とその利用(物理)


 「電熱線の発熱」に関する問題でした。実験3は「電流によって発生する熱量」の実験でした。(3)の(b)は会話文に書かれている情報を正確に読みとれば、記述できる問題でした。

6.太陽系のすがた(地学)


 「太陽系の惑星」に関する問題でした。教科書の基本的な知識で対応できる問題でした。(1)「丸みを帯びたれき」は「堆積岩」の問題でした。(4)は図2、図3より計算する問題で、難度の高い問題でした。

7.力学的エネルギー(物理)


 「球の運動実験」に関する問題でした。(2)yは図3の比例のグラフより求める問題でした。(4)は図3より質量90gのグラフを考える、難度の高い問題でした。

8.動物の体のつくりとはたらき(生物)


 「刺激に対するヒトの反応」に関する問題でした。基本的な知識を広く問われました。(4)「反射」の記述は教科書の学習で対応できる問題でした。

9.化学変化と電池(化学)


 新課程の「ダニエル電池」に関する問題でした。教科書の基本的な知識で対応できる問題でした。

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 このレポートは2022年2月25日(金)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院
《編集部》

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