ニトリホールディングス（ニトリ）は2022年4月28日、小樽芸術村として4館目になる「西洋美術館」をオープンする。小樽運河のほとりに位置する旧浪華倉庫を活用した西洋美術品の美術館。欧米のステンドグラス、アールヌーヴォー・アールデコのガラス工芸品、家具等を展示する。 ニトリは、これまで「ニトリ北海道応援基金」等を通じて、北海道内の教育・観光・文化活動を支援してきた。北海道のさらなる観光発展に寄与すると同時に、国内外の多くの人々が優れた文化・芸術に触れ、情操を育み、感動を共有できる、社会貢献活動の一環として「西洋美術館」をオープンした。 今回オープンの小樽芸術村「西洋美術館」をはじめ、「ステンドグラス美術館（旧荒田商会・旧高橋倉庫）」「似鳥美術館（旧北海道拓殖銀行小樽支店）」は小樽市指定歴史的建造物。「旧三井銀行小樽支店」は2022年2月に重要文化財指定されている。 小樽芸術村「西洋美術館」は小樽運河完成から2年後の1925（大正14）年に完成した。光を採り入れるための円形の小屋根や、内部の力強い木の柱が特徴の木骨石造の倉庫建築。19世紀後半から20世紀初頭に欧米で制作されたステンドグラスや、アールヌーヴォー・アールデコのガラス工芸品、家具等の西洋美術品を展示している。 「ステンドグラス美術館」は、荒田商会の本店事務所として1935（昭和10）年に建築。アール・デコ様式を取り入れた左右対称のファサードが特徴的。前面は小樽運河に面している。旧高橋倉庫は、大豆を収める倉庫として1923年に建てられた木骨石造の倉庫建築。2棟は内部で繋がっている。19世紀末から20世紀初頭にイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾っていたステンドグラス約100点を展示。 「旧三井銀行小樽支店」は旧三井銀行小樽支店の6代目建築として1927（昭和2）年に完成。設計は戦前の日本で最大の建築事務所といわれた曾禰中條建築事務所。重厚な石積みの古典的な外観、内部は吹き抜けに回廊がめぐり、天井には石膏飾りが施されている。 「似鳥美術館」は、旧北海道拓殖銀行小樽支店。1923（大正12）年に完成の大蔵省営繕官僚であり国会議事堂建設に携わった矢橋賢吉が中心となって設計した、ルネサンス様式の銀行。日本画や洋画、彫刻、ルイス・Ｃ・ティファニーによるステンドグラス等おもに近現代の美術品を展示している。 入館料金は4月28日より改定され、4館共通券（西洋美術館、似鳥美術館、ステンドグラス美術館、旧三井銀行小樽支店）は、一般2,900円、学生（大学生・専門学生）2,000円、高校生1,500円、小・中学生700円。単館券は、西洋美術館と似鳥美術館は一般1,500円、学生（大学生・専門学生）1,000円、高校生700円、小・中学生300円。ステンドグラス美術館と旧三井銀行小樽支店は一般700円、学生（大学生・専門学生）500円、高校生400円、小・中学生200円。小学生未満無料。障害者手帳を持っている人とその介護者1名のみ無料。 ◆小樽芸術村（西洋美術館、似鳥美術館、ステンドグラス美術館、旧三井銀行小樽支店）営業時間：【5～10月】9:30～17:00【11～4月】10:00～16:00※入場は閉館30分前まで休館日：【5～10月】無休【11～4月】毎週水曜（祝日の場合はその翌日）、年末年始※企画展の開催・展示替え等による、臨時休館や休館日変更の場合あり。入館料：※2022年4月28日からの小樽芸術村の入館料金【4館共通券】一般2,900円、学生（大学生・専門学生）2,000円、高校生1,500円、小・中学生700円【単館券】＜西洋美術館＞一般1,500円、学生（大学生・専門学生）1,000円、高校生700円、小・中学生300円＜似鳥美術館＞一般1,500円、学生（大学生・専門学生）1,000円、高校生700円、小・中学生300円＜ステンドグラス美術館＞一般700円、学生（大学生・専門学生）500円、高校生400円、小・中学生200円＜旧三井銀行小樽支店＞一般700円、学生（大学生・専門学生）500円、高校生400円、小・中学生200円※小学生未満無料 ※障害者手帳を持っている人とその介護者1名は無料
