東大生も絶賛、山川出版社の新発想『タテ読み図鑑』が日本史の流れを可視化する

 日本史・世界史の教科書をはじめ、長年にわたって歴史学習を支えてきた山川出版社。歴史の流れを可視化する新たな日本史図鑑『タテにたどって丸わかり!すごろく式おもしろ日本史図鑑』の刊行に先立ち座談会を実施した。

教育・受験 小学生
PR
左から山川出版社販売促進部課長の田村裕氏、東京大学2年生の伊藤健太さん、牛島侑さん
  • 左から山川出版社販売促進部課長の田村裕氏、東京大学2年生の伊藤健太さん、牛島侑さん
  • 左から山川出版社販売促進部課長の田村裕氏、東京大学2年生の牛島侑さん、伊藤健太さん
  • 東大生も絶賛、山川出版社の新発想『タテ読み図鑑』が日本史の流れを可視化する
  • 東京大学2年生の牛島侑さん
  • 東大生も絶賛、山川出版社の新発想『タテ読み図鑑』が日本史の流れを可視化する
  • 東京大学2年生の伊藤健太さん
  • 東大生も絶賛、山川出版社の新発想『タテ読み図鑑』が日本史の流れを可視化する
  • 南北朝の争い

 高等学校の日本史・世界史の教科書をはじめ、長年にわたって歴史学習を支えてきた山川出版社。2026年3月には、歴史の流れを可視化する新たな日本史図鑑『タテにたどって丸わかり!すごろく式おもしろ日本史図鑑』を刊行する。

 発売に先立ち、本書の企画・編集を担当した同社販売促進部課長・田村裕氏と、東京大学の学生2名による座談会を実施。受験期の学習経験を振り返りながら、本書の特徴や学習・教養としての楽しみ方を聞いた。

【参加者】
田村裕氏: 山川出版社販売促進部課長
伊藤健太さん: 東京大学2年生 教養学部文科三類 島根県出身
牛島侑さん: 東京大学2年生 教養学部文科三類 大阪府出身


タテ読み×すごろく式で、歴史を「流れ」としてつかむ

--まず最初に、『タテにたどって丸わかり!すごろく式おもしろ日本史図鑑』とはどのような本なのか教えてください。その後、本書についてざっくばらんにお話しいただければと思います。

田村氏:本書は、小学5年生から大学受験生、さらには大人の学び直しまで、幅広い皆さまに楽しく日本史を学んでもらいたいという意図で企画しました。最大の特徴は、「タテ開き」の「すごろく式」構成によって、視覚的に複数の動きが同時に進んでいく歴史の流れがわかるよう工夫しているところです。本日は、日本史選択で大学受験をされたおふたりから、率直なご感想をお聞きかせいただけると嬉しいです。

伊藤さん:これまでタテに読んでいく書籍に出会ったことがなかったので、そこが新鮮でした。最近はYouTubeなどもタテ型動画が多いですし、その感覚に近いと感じます。

田村氏:スマホ世代の子供たちは、動画やSNSも含めて、タテ読みに慣れていますから、本書は、あえて縦に読んでもらう形にしました。また、参考書は横開きのものが多く、机の上で何冊か広げると、どうしても横に広がってしまいますよね。そこにタテの本があると、スペース的にも使いやすいと考えました。

牛島さん:確かに、机に教科書、参考書、ノート、ペンケースを置いたら、もう置く場所がないですよね。私は、ページをめくると次のページも同じ位置からすごろくが続いていく形式が、シンプルに面白いと思いました。

左から山川出版社販売促進部課長の田村裕氏、東京大学2年生の牛島侑さん、伊藤健太さん

田村氏:まんがや連載小説など、話が盛り上がってきたところでその回が終わってしまう構成がありますよね。そうしたワクワク感を、ページをめくる動作の中で出せたら良いなと思ったんです。

牛島さん:実は、タテ読みと聞いて、最近のタテ読みまんがみたいに情報量が少ないのかなと思ったのですが、実際は情報量がしっかりあって、周辺知識も網羅されているのに見やすいのが印象的でした。

田村氏:「すごろく式」という見せ方についてはどう思われますか。たとえば源平、南北朝、戦国、明治維新といった各時代には、複雑な派閥や勢力が存在します。明治維新なら、攘夷派・開国派というように、非常に複雑に入り組んでいるのが日本史の難しさでもあります。本書では、そうした複数の流れを「すごろく式」を使ってうまく表現できればと考えました。

南北朝の争い

牛島さん:教科書や学習まんがだと、どうしても話の流れが一本の線になってしまいがちですからね。歴史の流れが2列にわかれたり、交わったりしているのを見ると、「こんなふうにつながるんだ」とわかって面白いです。

クイズ感覚のエピソードから、押さえておきたい一般教養まで

田村氏:おふたりは、受験勉強に学習まんがなどを活用されましたか。

牛島さん:私は中学受験と大学受験を経験しましたが、歴史の学習まんがは使いませんでした。キャラクターのエンタメ性が弱く感じられ、あまり興味をもてなかったからです。一方、本書は歴史上の人物が可愛くデフォルメされたキャラクターになっていて、親しみやすいですね。もし小学5年生くらいのときに本書に出会っていたら、もっと早く歴史を好きになっていたと思います。

伊藤さん:僕は高校受験と大学受験を経験しました。大学受験のときは、歴史の流れの理解のためにまんがを利用しました。一般的な学習まんがに比べて、本書はかなり細かいエピソードまで触れている点が印象的です。そういえば小学生の頃、歴史好きな子は細かいエピソードをたくさん知っていた印象があります。本書はそうした子にとっても興味深いエピソードが載っていますし、逆にまだ歴史が好きじゃない子も、「このエピソード面白い」と、興味をもつ入り口になると思いました。

これまでにないスタイルと「歴史の山川」の信頼性の高い内容に大絶賛の東大生のおふたり

牛島さん:私は小学生のとき、クイズ番組をきっかけに勉強が好きになったのですが、「できる」「知っている」という体験は、勉強が好きになるきっかけになります。ですから、クイズに出るようなエピソードを紹介している本書は、子供が歴史の勉強を好きになるきっかけとしてすごく良いと思います。特に小学5年生くらいは、面白いと思った本だと何度も繰り返して読む世代だと思うので、この本で歴史に夢中になる子が出てくるのではないでしょうか。

田村氏:まさに本書は、学習まんがだけでは物足りなく感じているようなタイプの小学生も納得できる情報量を目指しました。たとえば「日本で最初に新婚旅行に行ったのは坂本龍馬で、行き先は宮崎県」という話は、クイズ番組でもよく出ますよね。また、日本神話や忠臣蔵など、「知っているようで実はよくわからない」という話や、勧進帳に代表される逸話、源平時代の屋島の戦いでの那須与一にまつわる名場面など、大人の一般教養としての情報も意識的に入れています。

伊藤さん:確かに、忠臣蔵は僕たちより上の世代の方は、毎年年末に放映されていたというテレビドラマなどを通じて馴染みがあると思うのですが、僕らの世代だと意外に知らないものです。かくいう僕も、高校時代に歴史の先生が「忠臣蔵ってわかる?」と教えてくれて、初めて詳しく知りました。本書は、若い世代がそうした教養に触れるきっかけにもなりますよね。

もっと知りたい忠臣蔵すごろく

受験勉強の相棒として…選択問題にも論述にも対応

田村氏:本書は、中学受験から大学受験まで視野に入れて作成してありますが、おふたりが受験するときにこの本があったら、どのように役立ったと思いますか。

牛島さん:私は高2の春に「日本史をちゃんと勉強しよう」と思い、まずは1年かけて教科書を読み込みましたが、その「第1歩目」に本書があればかなり助かったと思います。全部で120ページなら、毎日見開き2ページずつ読み進めて2か月で1周できる。「じゃあ1冊目はこれにしよう」と思ったと思います。

「歴史を学ぶ一歩目の本として優れていると思います」と牛島さん

伊藤さん:僕が大学受験の際に、歴史の学習まんがを使った理由は、人物を「顔のイメージ」と結びつけて理解できるからでした。教科書は文字情報が中心なので、人物像がつかみにくい。ただし、学習まんがも教科書と同じように、途中で話の流れが分断されてしまう欠点があります。通史で政治史を学んだと思ったら、次は土地制度、というように区切られてしまうのです。でもこの本は、日本史で一番大事な「流れをつかむ」のに最適と感じました。

田村氏:流れをわかりやすくという点は、かなり意識しました。また、人物の立場や関係性も、できるだけわかりやすく整理しました。たとえば、建武の新政のときも、足利尊氏がいきなり登場しますが、「この人、元々どの立場だっけ?」と意外とわからなくなるんですよね。ですから、「もとは幕府側の御家人だった」というところも含めて、因果関係や立場が見えるように整理しています。江戸城無血開城のところでも西郷隆盛と勝海舟が出てきますが、「幕府側の勝海舟」「新政府側の西郷隆盛」という立場を明確にしています。

伊藤さん:それぞれの人物にどういう理念や背景があってその行動に至ったのかを理解することは、歴史を知るうえで大切だと思います。日本史は年号暗記が多いのも特徴で、僕自身も語呂合わせで覚えていましたが、本書は年号掲載をポイントだけに絞りその間をエピソードで丁寧につないでいるので、全体の流れがとても理解しやすいです。

因果関係や立場が分かりやすく整理されており、流れがつかみやすい

牛島さん:その時代の登場人物の紹介や「冠位十二階」といった解説を、横に寄せている点も印象的です。通史の流れが途切れないようにしつつ、疑問に思ったことは横を見ればすぐ確認できる配置になっていて、とても見やすいと思いました。

通史の流れが途切れないよう、脇に登場人物や説明のコラムが寄せられている

伊藤さん:僕は「ノートの右上に書いたな」とか、「教科書のあの辺りに書いてあったな」など、視覚的な情報で覚えるタイプでした。本書は視覚的に覚えやすいのが良いですね。

牛島さん:私は逆に、文章の音や文字の感覚で覚えるのが得意だったのですが、この本の文章は簡潔で質が高く、そのまま論述にも使える点も非常に優れていると思います。

大人の学び直し・教養書としても

田村氏:第6章はテーマ史として、土地制度、災害史、女性の活躍などを扱っています。

伊藤さん:テーマ史は入試問題にも頻出なので、すごく大事ですよね。土地制度も変遷があるので、まとめてもらえるのはありがたいです。

「この構成だとテーマ史も流れがつかみやすいですね」(伊藤さん)

田村氏:この本はコラムや現代史の扱いも充実しています。大人が読む「教養書」としての側面はどう感じましたか。

牛島さん:大人向けにかかれた歴史の本はたくさんありますが、信ぴょう性に疑問があるもの、思想が偏っているものも多いと感じます。その中で本書は、山川出版社が出しているという点での信頼度が絶大だと思います。

伊藤さん:たとえば、中国や韓国との関係は、国のトップが変わるたびにニュースになりますが、「それって、なぜなの?」と疑問に思う人は多いと思います。その背景にあるのが、「日本・朝鮮・中国関係史」です。これは、大人としてもぜひ知っておきたいテーマだと思います。たとえば小学生の子供が本書を使って勉強していて、親御さんが「どんな本だろう?」と手に取ったとき、子供が読んでわかりやすいだけでなく、大人の興味を引き一緒に学ぶことができる内容でもあるのが、この本の良さだと思います。

日本・朝鮮・中国関係史

牛島さん:私は、「教養」とは、単に知識をもっていることではなく、その情報が整理できている状態だと考えています。「加耶諸国」や「倭漢」といった名称を知っているだけでは、知識にとどまります。それが何であり、どのような関係性の中にあるのかまで理解して初めて、「教養」として身に付いたと言えると思います。この本は、大人にとっても、筋の通ったロードマップに沿って言葉と知識を整理し、日本史をきちんと理解したうえで、教養として取り込んでいける一冊だと感じました。

田村氏:すばらしいコメントをありがとうございます。最後に、この本はどんな人におすすめしたいですか。率直な感想をお願いします。

牛島さん:ちょうど、家庭教師として勉強を見ている小学生が、塾で歴史の授業が始まったところです。その子に本書を通して、「歴史はただの言葉の集合体ではなく、こういうストーリーがあるんだよ」ということを伝えたいと思いました。もちろん、4月から高校生になって「これから勉強を頑張ろう」という人や、かつての私のように、高2になるタイミングで「大学受験に向けて本腰を入れよう」という人にも、すごく良いのではないでしょうか。

伊藤さん:受験生にとっては、リュックに入れて持ち歩き、日本史の授業や勉強のときにパッと出して、「ああ、こうだったな」と確認できる、そんな相棒として役立つ存在になると思います。また、受験科目で日本史を選択しなかったけれど、教養として知っておきたいという大学生や、「日本史を学び直したい」と思っている社会人にも、おすすめしたいと思います。


--ありがとうございました。


 インタビューの間、1冊の本を囲んで盛り上がるようすを見ていると、家族で本書を開きながら、歴史を楽しむ時間が目に浮かんだ。「学生時代にこのような本があれば、歴史をもっと好きになっていたのに」と感じる大人も多いのではないだろうか。お子さんのために、そして自分自身のために、ぜひ手に取ってみていただきたい。

 なお、特設ページは近日中にOPEN予定だ。こちらも楽しみにしていただきたい。

『すごろく式おもしろ日本史図鑑』 
ご購入はこちらのAmazon商品ページから


《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

+ 続きを読む

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top