ゴールドリボン奨学生を募集…小児がん経験者対象

 ゴールドリボン・ネットワークは、大学等進学を目指す小児がん経験者対象の「はばたけ!ゴールドリボン奨学金」の2023年春入学奨学生を、2022年6月1日から10月14日の期間、募集する。返済不要、月額4万円を卒業まで支援する。

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  • 奨学生数および奨学金給付額の推移(累計)
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 ゴールドリボン・ネットワークは、大学等進学を目指す小児がん経験者対象に、「はばたけ!ゴールドリボン奨学金」の2023年春入学奨学生を、2022年6月1日から10月14日の期間、募集する。返済不要、月額4万円を卒業まで支援する。

 ゴールドリボン・ネットワークは、小児がん経験者への入試前に採用を「予約」し、合格することで決定する予約採用型、返済不要の給付型奨学金制度を実施している。2015年の制度開始以降、奨学生および奨学金給付金額は増加を続けている。特に2020年以降は、新型コロナウィルス感染症の影響で応募者数が急増。第8期(2022年度)奨学生は新たに採用された新入学の14名と継続を含めて全学年合計40名、累計数は83名、奨学金給付額は2021年12月末時点の累計で8,064万円となっている。

 治療を終えた小児がん経験者の約半数は、晩期合併症(成長途中の身体への放射線や化学療法等の治療の影響で起こる後遺症)を持っているため、進学や就職、自立等に困難が生じている。また、小児がんの子供を持つ世帯は、長期入院治療の付添いのため親が離職、家族が分離・離婚になる割合が高く(ゴールドリボン・ネットワークの現在までの奨学生のひとり親世帯は78%)、奨学金開始以降の奨学生世帯の平均収入は234万円、経済的に困難な状況に陥りがちにある。さらに、2020年からの新型コロナウィルス感染症拡大も経済的打撃を与えている。

 「はばたけ!ゴールドリボン奨学金」とは、経済的理由により修学困難な小児がん経験者が、大学・短大・専門学校への進学を目指す支援を目的としている。月額4万円を卒業まで支援する返還不要の給付型奨学金。経済的理由で進学をあきらめることのないよう、小児がん経験者の進学の夢とその先の自立を後押しする。第9期(2023年春入学)奨学生の募集は10名程度。18歳未満でがんを患った、進学を目指す高校3年生の現役および既卒者が対象。期間は2022年6月1日から10月14日まで。奨学生は選考のうえ決定する。

◆はばたけ!ゴールドリボン奨学金
募集期間:2022年6月1日(水)~10月14日(金)
募集人数:10名程度
対象:18歳未満でがんを患った、進学を目指す高校3年生の現役および既卒者
奨学金給付額:卒業まで月額4万円(返済不要)

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《大田芳恵》

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